何か書けたら書いてます

何か書けたら書いてます

1/27ぽんぽん押し押し会に行きました。

 

 

1月27日、山田裕貴くんの写真集重版記念イベントに行ってきました。一言でいうとすんごい幸せでした。ああ〜行ってよかった元気でよかった。自分への御褒美で…と思い遠征したんですけど、リターンが凄すぎたので備忘録。

このために今月は風邪とインフル予防、スキンケアと筋トレを徹底した日々を送りました。もう終わったので気が抜けて体調悪くなったら笑って欲しい…。継続していこうとはしています。

わたしが把握している限りでは参加した知り合いも関係者さんももちろん裕貴くん御本人も健康で迎えられたのではと思います。ほんとうによかった…。

 

この24日~27日まではほぼ毎日新しい姿が観れる所謂山田裕貴weekだったわけじゃないですか。モニタリングは「持ってる男」炸裂で大変面白かったしイノセンスは公訴取消しの刈谷くんを感じてめっちゃしんどかった。何もかも諦めて鉄格子に向かって頭を何度も打ち付けるシーンのような裕貴くんの焦燥感に虚無が加わって力が抜けてしまう、空っぽを作る演技がめっちゃ好き。

 

嬉しいことって何か重なりますね?こんなにドバドバ摂取していいのかなって思うけどそういう期間があるとそれに向けて頑張れるのでめっちゃ頑張りました。この頑張る期間ってわたしの中では大事で、ちゃんと自分は生きているって思える。あっ、人間してるな。普段のぼーっとした日常と比べるとめっちゃ輝いているなって自分を褒められるのですごく楽しいです。揚げ物食べるの禁止にして毎日ホエイプロテイン飲んで週4で20分筋トレしたらちゃんと筋肉が増えて脂肪が落ちてるんですよ。禁断症状が出て唐揚げを欲してしまうのがたまに瑕です。あと空腹状態の時に有酸素運動するのはやめましょう!

 

これわたしだけかもしれないんですが、握手会などの接触系イベントって会場向かってる間はすごい緊張するんですけど、会場に着いて待っている間って謎の落ち着きが出てくる。まあイケるっしょ!みたいな…実際はいざ順番が近付いて来て姿が見えたあたりで緊張感MAXで手汗が出そうになってしまうぐらい落ち着けないです。あと記憶が飛びます。

今回もそんな流れで、当日券を買うために早めに来て買ったあとしばらく時間あったので近くのスタバで待ってたんですけど、その時の謎の落ち着き。集合時間になってあのぞろぞろ歩くかたまりのひとつ(医療ドラマの院長回診って呼んでる)に並んでもまだ落ち着きがあってフォロワーさんと普通にお話したりしてました。知り合いが近くにいると本当に心強い…。この日にお会いした全ての方へ、ありがとうございました。

ブース近くに来ると普通に声聞こえてきますよね、ああ〜いるわ…と実感が湧いてくる。まだ落ち着いている。とりあえず記憶を飛ばさないようにしないとってずっと念じてました。今これ書いてる最中も、少しずつ記憶がこぼれ落ちてしまっているので完璧には覚えていないです。目にカメラが、脳内にテープレコーダーがあればいいのに。

で、直前ですよ。姿が見えたあたりで今までの謎の落ち着きが崩れ去って緊張が丸裸になりました。だってかっこよすぎるでしょ〜〜〜〜〜〜………………………………えっ、何?ファンの好きなビジュアルをリサーチ済みですかもしかして??集計しました??その髪その衣装で彼の魅力をさらに際立たせてくれる。やはり専属スタイリングって強いなと思います*1。裕貴くんはファッションに疎くてもプロのスタイリングのセンスが素晴らしいのでお仕事できっちりしてるなら普段は何でも着てええんやで……上下スウェットとかだったら笑うけど…。

実物見た瞬間もう超好き、好きが大渋滞!何回も肉眼で見てるのに慣れないし雑誌やテレビで見てる時よりかっこいい〜…ってなります。ぽんぽんことスタンプをぽんって押して、そんで握手なんですが、スタンプのデザインが直筆でありがとうって書いていて、めっちゃ裕貴くんだ!!!!!って感じでつい『めっちゃ綺麗なスタンプ!』って言ってしまう。でしょう?とちょっとドヤる。緊張してたけどほんの少しだけ落ち着きを取り戻せました。握手もやっぱり両手で包むように優しく…だったんですが「最近地元でキミオイをやってたので見ました、大好きな作品です!」って(噛みかけながら)言ったら優しく包んでた手が『ギュッッッ!!!』ってめっちゃ強く握られて思わず手の方見てしまった。ちからつよい……、、ちょっとここから表現が気持ち悪いかもしれないんですが、最近の裕貴くんは糖質制限とかしててほっそりしてるじゃないですか。だから手も前より細くなってて、前の握手会の時も細かったけどまだ肉感があったというか柔らかかった?というか…包むって感じが強かったんですけど、今回は骨張ってごつっとした感触だったので余計にめっちゃ握られてる!?!?って感触で色々また記憶がぶっ飛びそうで危なかったです。左手にギュッッッて握られた感触が、握手終わってしばらく歩いてカフェに入ってアイスティーを飲み終わるまでずっと消えなくてもうなんかこのまま消えないでくれってすごい気持ち悪いこと考えてました。キミオイずっとやってて欲しいね本当に…地元は先週1週間だけの上映だったけど2週目があったら絶対この水曜日に見に行ってた。

ちなみに28日に裕貴くんがインスタで質問コーナーやってたんですけど、『ファンにされて一番嬉しいことは?』って質問に『作品を見てくれること』って答えてました。伝えて良かったね本当に…。何言おうか色々考えたけれどやっぱり向こうが嬉しいって感じられることをこちらはやって伝えていきたいし、向こうの自信というか安心というか手応えというかとにかく何かに繋がるものに一欠片でもなれたら死ぬほど嬉しい。ありがたき幸せ。

 

当日券を積み二巡目。こういうイベントって一巡目で流れと空気を掴んでおいた方が次落ち着いていけるんじゃないかなと気付きを得たのでこれからこういう系のイベントがあれば可能であれば二巡はしたいなと思いました。 人はこれをゲネプロというとかいわないとか。

二巡目は自分のことを言ってもいいかな…と誕生日が近かったから、自分へのプレゼントにしてもいいですか?と聞いたら予想以上の返答を戴きました。なんか一巡目のときから思ってたんですけど、わたしが参加した握手会の中で一番裕貴くんに余裕があったというか、会話できる時間も長かったのかな?すごくゆったりした感覚でした。前書いたかも知れませんが、裕貴くんって割と誰でも平等に接していて、ファンが何を言っても噛み締めて感謝の言葉を一言述べてる感じかなと思う。他の方の話を聞いてもそう感じたので。でも今回ってそれに加えて向こうから質問してきたり、前述した通り手を握り返してきたり物凄く柔軟な対応をされていた感じがします。いや、されていました。これ、自信満々に書いてるけど向こうは変わらず対応してただけでわたしが裕貴くんと会話することに慣れてきただけかもしれない。最初なんてガチガチだったろうし話した記憶がない。今回その記憶をなくした同じ場所でこんな風に強く印象に残る思い出を残せたのがわたしの中では大きな収穫……何度ありがとうを伝えても伝え切れないほど感謝しています。今回裕貴くんの現場に初めて行った方も常連の方もみんなこのイベントで幸せになったのでしょうね。。もちろんわたしも幸せです。お手紙も入れられてよかった。お手紙、こまめに出さないと書きたいことがたくさん増えてしまう……。

 

 

昨日の夜に歩を読みながら寝るという超幸せなことをしたら安眠しすぎて寝坊しました。休みでよかったぜ!そしてたくさんのおめでとうをありがとうございました。幸せな一年に自分の力でしていきたいです。


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裕貴くんのきらきらした目をずっと見れなくて途中で逸らしてしまってごめんなさい。

 

 

 

 

*1:いつもスタイリングを担当しているすがちゃんさんとおでぃさんだと思ってるんですが違ってたらすいません…

続・推しの主演映画を何回も見に行った話

 

年が明けて2週間ほど経ちましたね。あけましておめでとうございます。2019年も自分の好きなものを好きなだけ追いかけて嗜んで楽しく生きていきたいと思います。

 

ブログをマメに更新したいなと思っても、これめっちゃ書きたいなと思うものが途切れるとパッタリ書かなくなってしまって、また1ヶ月空いてしまいました。やっぱり間隔短く更新されている方は凄いなあと思います。わたしはマイペースに書いていきます。

 

この記事は以前書いたこの推しの映画を何回も見た話も交えていきます。はい、写真集が重版する度に特典をつけてくれる俳優山田裕貴くん主演の映画『あの頃、君を追いかけた』です。なんとついに自分の県で公開されます。

 
推しの主演映画を何回も見に行った話 - 花鳥風月

ついこの前『こんな夜更けにバナナかよ』を見に行った際、気になっていた映画が『近日公開予定』というポップを貼られて、ビジュアルが大きく貼り出されていました。その映画はこの前公式サイトを見ても、自分の住んでいる県では上映館0だったんです。だからまた公開されないのか〜ってがっかりしてました。でも公開されることがいつの間にか決まっていたので、映画を見る前からちょっと感動してました。その後こんな夜更けにバナナかよ見て涙が流れまくった、それは悲しくてじゃなく、心が温かくなったからです。めちゃくちゃ好きな映画だったので是非ご覧下さい。

公開日やそのすぐ後にやってなくてもこちらが気付いてないうちに何ヶ月か後から公開したりとかするかもしれないと思ったので情報を追うのは大事だと改めて思いました。11日にTwitterを開くと推しのRT通知で地元の県でキミオイが公開することに気付きました。

 

わ〜〜〜〜〜〜い!!!!!3ヶ月の月日が経ち、ついに公開されるぞ〜〜〜!!!!!!!!!!!!

正直もう1通り上映が終わりましたし、台本キャンペーンも出ましたし、あとはDVDを待つだけだと思ってました。地元の映画祭とかでワンチャンないかなとも思いました。なかったから諦めてました。そしたら来ました。あぁ、夢かな…。ところがどっこい…夢じゃありません…現実です………!これが現実………!

1週間限定なのでなんとしてでも行きたい。気に入った映画を何回も見ることはよくありますが、何回も見るために映画館に何度も足を運んだことはそんなにないです。映画館はそこまで近くありませんし、時間も合わなかったりするので…。今までだと劇場版MOZUとか、寄生獣とか、亜人とか、ハイローとかは何回もスクリーンで見ました。

 

MOZU、寄生獣亜人、ハイロー、キミオイ

キミオイだけ明らかにジャンル違ってて笑う。わたしもいくら推しが主演でもこのタイプの映画を何回もスクリーンで見ることになるとは思ってませんでした…。自分でも思っている以上にこの映画に思い入れがあったんだなと。

 

以前、11月の旅行と武蔵野館での上映期間が被っていたので武蔵野館でも見ました。新宿武蔵野館は、大きめの映画館によくある暗めの空間に強いライトが当たっている幻想的な雰囲気ではなく木造であたたかみのある雰囲気でした。あんまりないタイプの作りだな〜と思いました。奥に進むと椅子が並んであって待合室みたいになっててそこのモニターで予告を流してました。普通の椅子だけじゃなくてベンチとか、監督が座ってそうな椅子とかもありました。遊び心効いてて好きです。

そして期間限定でキミオイの衣装展示や再現したような机と椅子、林檎のレプリカがありました。ノートも書けるみたいで、あしゅファンであろう人のメッセージなどが書かれていました。


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もうただ単に高校時代こんな机と椅子使ってたなあ…って思い出に浸ったりしてしまいました。年取った……。前までは学生やり直したいなと思ったりしたけれど、もう今は戻らなくていいやという境地に来ました。悟りました。

こういう小さめの映画館ってスクリーンも広々としていなくて個人的に居心地良くて好きです。でかいスクリーンだと迫力あるけど広すぎて、曜日や時間によっては人が全然いなかったりして寂しかったりする。わたしは1人で静かに見たい人なので人いない方が落ち着いて観れますが寂しいって気持ちも生まれる…。

武蔵野館でのキミオイ、やっと1度も泣かずに見ることが出来ました。泣かなかったのはこの世界の環境について考えていたからかもしれないです。この話の合間にパラレルワールドが挟まれてあるのはわかるんですけど、季節感めちゃくちゃにした理由(卒業式の後に受験のシーン入れたりとか受験シーズンに薄い夏服着てたりとか諸々)は未だにわからないです。台湾要素を残しつつ日本が舞台の日本の映画にしているのでそのふたつの要素が混ざりに混ざりあっていてそもそもこの世界こそパラレルワールドの日本?という結論に至りそうです。フィクションとかそういう意味ではなく。フィクション(作品)の中の現代日本と比べると少しおかしな世界=パラレルワールドというか…うまく表現出来ない。長野っぽい地元から台湾みたいな場所に電車で遊びに行けたり、長野っぽい場所からすぐ海に行けたりする世界。長野は内陸だから海に行くといっても結構大変そうだなと思う。あとめっちゃ雪積もりません?キミオイ見てても雪めっちゃ積もってるとかそんなこともないからやっぱり長野じゃない長野っぽい場所。どっちかというと気候が九州とかそれこそ台湾とか、南側っぽい。長野県のパラレルワールド。というか結論、水島浩介こそがパラレルワールド山田裕貴なのかなって思っちゃった。勝手に役と本人を重ねてしまったりするのはそういうのとなのかなって。フィクションのセカイを生きる裕貴くんがやっぱり好きです。自分とは違う人を演じるってことは『嘘つき』ともいうけれど、『フィクションのセカイ』という観点では本物を貫き通していると思う。役と向き合い決して嘘をつかないという姿勢が見ていて伝わるし、気持ちがいいです。そんなだから追いかけていたいのかな?それだけじゃなくて色んな好きがたくさん重なっての推しなんですけれど。キミオイを見てまたその気持ちが強固になったかなと思います。

 

最初にも書きましたが、次は自県で公開されます…うう…待ってました…どんな気持ちで見ようかなーと考えていますが、多分スクリーンで見れる最後のチャンスだと思うので、なるべくまっしろな気持ちで見たいなと思います。“多分スクリーンで見れる最後のチャンス”、武蔵野館で見た時もそう思ったのにまたチャンスが巡ってきて、告知を見た時は凄く嬉しかったです。問題はそこの映画館は数年行ってない+自力で行ったことないってことですね…車がないと死ぬ田舎です!

 

 

 

突然のも〜🐮にこちらもも〜!なによ〜!(かわいい)(満点)(つらい)になりましたが、1月27日、写真集イベントやるんですよね!スタンプで戸惑ったけどとにかく写真集にスタンプ押してくれるらしいので楽しみです。あと今年は多分現場が少ない&もしかしたら朝ドラ効果で今後のチケット倍率が高くなるかもしれないから、この現場貴重かも知れませんね!?!?あ゛〜〜記憶無くさないようにしなきゃ……

私事ですが誕生日激近案件なので自分への御褒美として参加します。年末の断捨離のついでにやまだ用の棚(DVDとか写真集とかブロマイドとか入れるところ)つくりました……このまま祭壇つくろっかな………………………

 

 

 

 

不屈の精神。『Zombies are standing out』

2018年9月下旬、我々ポルノグラフィティファンの身体に衝撃が走る一曲が配信されました。

この記事はこの曲の良さとこの曲を聴いて欲しい気持ちでがむしゃらに書いています。なんせ音楽の知識はほぼゼロなので、ニュアンスでしか表現できません。「へぇ〜そうなんだ〜」ぐらいでも構わないので、こんな曲があるんだと知ってもらえたら本望です。

曲のタイトル、その名も 

 

Zombies are standing out

 


ポルノグラフィティ 『Zombies are standing out』(Short Ver.) - YouTube

 歌詞はこちら↓


ポルノグラフィティ Zombies are standing out 歌詞 - 歌ネット

 

SONY WALKMANのCMで流れてたりします。ほんっとうに凄まじい曲だしなんならポルノの曲の中で一番好きまである。 なんで公式はshort ver.しかないんだ……フルで聴いて欲しい〜〜〜!!!!!

 まずコンセプトが良い。タイトルにもあるようにZombieがモチーフです。このZombieは『喪失感や諦念に抗いながら、何度でも立ち上がる象徴』として用いられています。

なんかもうこの時点でわたしはゾクゾクしてました。今までのポルノって弾けた曲を作ったり、名前の通りエロい曲作ってもどこか優等生というか、作ってもファンじゃない大衆の目には触れにくいところでしか表に出してこなかった。そういう曲はまほろば○△とかリビドーとか…短調系ならANGRY BIRDやFade awayがわりかしキャッチーに聴けるのでよかったら聴いてください。

この曲はバリバリに攻めているし、ロックロックしている。曲も歌詞も今まで眠らせておいたものを解放したような思い切りを感じました。それを表に出した。ついに…表に出た……。

ポルノといえば『アゲハ蝶』や『ハネウマライダー』だと思っている人にこそ聴いて欲しい…実はこういう系統も歌ってます。

この曲を代表して書いてますが、なんなら今年のポルノはヤバイ。今まで何年もポルノ聴き続けてきましたが、この一年で出したシングル曲全部わたしのツボをついてきているんですよね。 こんだけ出してたら一曲や二曲刺さらない曲も出てくるわけなんですよ。去年はキング&クイーン/Montage、BUTTERFLY EFFECTと出してきたわけですが……あ、去年からツボつきまくってた。なんならLiARも好きだ。

 

この『ついに表に出た』感は、カメレオン・レンズを出した時にも感じていて、やはりカメレオンのような曲はあまり表に出さない。ちなみにカメレオン・レンズを初めて聴いたときはありがとう…ありがとう…と天を仰いでいました。

 

ゾンビの何がやばいってまずイントロで心掴んでくると思うんですよ。ゾワッとさせられるというか。ゾンビのデスボからの音が段々増えていって最高潮に達した時の無音 

からの

岡野昭仁氏の『Zombies are crying out』

めちゃくちゃ痺れる。

この曲、無音の使い方がまじですごい。要所要所に無音の瞬間があるんですけど、ほんとに脳が溶けるかと思う。音楽なのに無音にやられる。無音がつくことによってメリハリがついて立体感が増すというか…ただ音楽を流す、流し聴きすることが出来ないです。この曲かかったら夢中になっちゃう…病みつきとはこういうこと!

 

さらには歌詞。あの大ヒット曲『アゲハ蝶』『サウダージ』などを手がけたポルノグラフィティのギター担当、新藤晴一大先生の作詞なんですけど相変わらず晴一さん節炸裂です。考察したくなる歌詞。というか1曲で1本の映画が作れる。

まず1番の歌詞なんですけど、ゾンビの苛烈さと攻撃的な内容でマジでかっこいい。誰も眠ってはならぬ(誰も寝てはならぬ)。無感覚と無関心が濃くなる=大気汚染という表現もめっちゃ好きです。それらが強くなりすぎると人間としての心が死ぬ、ということだから。その汚染に身体が染まるとゾンビ化するということなのかな…。その元凶が『現実という名のBullet』を撃ち込まれたから?考えたくなる…。

動画で聴けるのはここまでです。ここまでだと『ゾンビ怖い』『かっこいい』というイメージがつきます。

 

でも2番からこの曲は確変します。同じ曲なんですけど、1番、2番、Cメロからのラスサビで持つ印象が変わります。同じメロディーなんですけど違うんです。だからこそフルで聴いて欲しい〜〜!!!!!

2番からどこか悲しさ、哀愁を感じるようになってきます。骨太ロックチューンなのに、バラード並の物悲しさを感じる。

 

※ここから独自の解釈が始まります※

現実という高すぎる壁に打ちのめされ、もう生きることを放棄した元人間がいた。街から漂う無感覚と無関心に苛まれた彼はゾンビになる。

しかし心は完全には死んでいなくて、熱い血が流れていた、生前の頃を思い出そうとする。でも汚染された身体や脳は、それを拒む。無関心で、何も感じない身体の方がいいだろと言ってくる。ゾンビになって頭をふらふらさせながらただ歩いているだけ。なんて楽なんだろうと思い込んでいた自分に抗う1人のゾンビ。そんなものは醜態を晒し続けるだけだ。 自分はまた立ち上がれると魂を、躰ごと燃やしていく。

 

ここでサビの『何を探し彷徨っているの?』が効いてくる。何を探しているのか。それも色んな解釈が取れると思うんです。人だった頃の心なのか、渇望している安息なのか、平穏なのか。生きたいという気持ちなのか。考えるほど楽しくなってくるんです。

からのラスサビで『清らかな水をくれ 灼けつくこの喉に』に行くんですけど、ここからの歌詞ちょっとやばすぎませんか。岡野昭仁氏の歌い方も相まって言葉が耳から入って脳をかき混ぜてきた。ロックチューンなのに涙出てきそうになった。たくさんの痛みがあっても、傷つけられても、打ちのめされても、渇いても、何度でも立ち上がれと!!躰が叫んでいる!!ボロボロの躰が叫んでいる!!!!声が嗄れるほどに!!叫んで!!生きるために!!!!!!!

『立ち上がれ Living dead』の歌い方、今世紀一です!!優勝〜〜!!!!!

 

夢見た日を思い出せ、死しても生きろ。何度でも立ち上がれ。『ゾンビ』がモチーフなのに、中身は『生きることを諦めない人間』の歌なんです。バズリズムでライブの様子が流れて、そこでゾンビも少し流れたんですけどその時にこの曲を『何度でも立ち上がる不屈の精神』って紹介されてて首がもげるほど縦に振った。そう、それ〜〜〜!!!!!不屈の精神〜〜〜!!!!!何度も復唱したい。

 

聴く度に熱が伝わるZombies are standing outを是非よろしくお願いします。 

 

 

12月15日からアリーナツアーが始まります。

タイトルは『UNFADED』 

 
ポルノグラフィ 16thライヴサーキット"UNFADED"

 
ポルノグラフィティ 「16th ライヴサーキット“UNFADED”」トレーラー映像 - YouTube

 

ポルノの歴史は長いですが、どの曲も今聴いても新鮮で色褪せない。現役はっていけるんです。今回のツアーは新しいアルバムを引っさげて行うわけではなく、今まで出した全ての楽曲の中から選別されます。つまり何が歌われるのかわからない。恐ろしい〜〜!!!!!定番の曲を歌わないって可能性もあるじゃないですか。シングル0の可能性もある…。場合によってはイントロで倒れそうな予感がします。ああ恐ろしい…

そしてこのトレーラー、曲がゾンビ(インスト)なんですよね。つまりゾンビは歌うとわたしは信じているんですけど…というか歌ってくれないと死にきれない。ゾンビ化するぞ。

 ここでわたしが次のツアーで歌って欲しい楽曲を並べておきます。どれかひとつでも当たったら泣いて喜ぶ。当たらなくても喜ぶ。

 Twitterからひっさげてきました。

#UNFADEDで聴きたい曲選手権 

  1. Zombies are standing out→言わずもがな。聞けないと死ねない。
  2. クリシェ→今の岡野昭仁氏の歌い方で聴いてみたい。
  3. グラヴィティ→上に同じく。進化したファルセットで聴きたい。
  4. Part time love affair→曲自体がとてつもなく好き。これも作品作れるでしょ
  5. m-FLOOD→激レア曲。ゾンビが出るまでは一番好きな曲は?と訊かれたらこの曲って答えてた。
  6. カメレオン・レンズ→これも生で聞けないと死ねない。わたしの推し俳優がこの曲BGMにして身体張ってた*1
  7. 海月→音がすごく綺麗。
  8. FLAG→熱量をひしひしと感じる曲。
  9. 夕陽と星空と僕→絶対泣く。
  10. ロマンチスト・エゴイスト→絶対泣く。

Twitterでは10に絞りましたが、あとは2012Sparkも聴きたいし、ラックも聴きたい。バラードだったらむかいあわせとか小説のようにとかどうですか。蝙蝠も良いな〜…聴きたいものがありすぎる。3月の横浜2Daysに行くので、横浜リリーが来てもいいなと思います。とにかくめちゃくちゃ楽しみです。

初日やカウントダウン公演の大阪はチケット完売してたりするんですが、後半戦あたりはまだ残ってるそうなので興味のある方は是非…! 

 

そして21日のMステスーパーライブに出演が決まりました!ツアー中なのにありがたい…。そして出演が決定したこのツイートにぶら下がっているリプ欄をご覧ください。

 ファンがゾンビを求め彷徨うゾンビ化してる。

わたしもリクエスト送っちゃったよ。通るかどうかはさておき、ファンも周りもゾンビ化させる曲です。今回のMステで披露されなくてもいつかは…いつかはゴールデンタイムの地上波で披露してほしいです。あんまりでかい単語使いたくないですけど、全人類聴いて欲しい〜〜〜!!!!!!!

 

 

 

 

 

Zombies are standing out

Zombies are standing out

 

 

 

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*1:ホリデイラブの黒井役、山田裕貴くんのファンです

忠臣さんの話

 

 

裕二の話の次は忠臣の話です。忠臣という役はきっと裕貴くんにとっても大事な役だろうし、わたしにとってもほんとに大事です。なんせこの役を演じている裕貴くんを見て裕貴くんにハマったので、思い入れ深いです。みんな忠臣さん大好きだよね…わかる…。

 

安藤忠臣は、ヤンキー映画「ガチバン」シリーズの黒永勇人(窪田正孝)編(ULTRA MAX)から登場します。そこから大友斗氣雄(陳内将)編(NEW GENERATION2)にも出てきます。そう、忠臣といえば闇金ドッグスの主人公では?と思うじゃないですか。それが闇金ドッグスはガチバンから生まれた忠臣のスピンオフかつ続編に位置していて、実はガチバンのいち脇役としてスタートしています。

忠臣はいち脇役からスピンオフで主役を張り、それがシリーズ化して何作も出ている状態なんですよね。単純にこれ、すごくない?ガチバンから通してみるとこのシリーズ、忠臣さんの成長記録というか、ドキュメンタリーに思えてくるのはわたしだけか?

そんな安藤忠臣くん初登場の予告がこれです。

 
映画『ガチバン ULTRA MAX』予告編 - YouTube

わかります?金髪でむちっとした服着てて若々しくて青臭さがある山田裕貴の顔をした男の子。これが安藤忠臣くん(18)です。ちなみにヒロインの子はあの永野芽郁ちゃんです。今見ると何だか感慨深いです。

わたしは闇金ドッグスを3まで見て、そこからガチバンに戻って視聴しました。だからこのビジュアルの忠臣を見て大変驚きました。えっ、忠臣さん、かわいい…めちゃくちゃかわいくない?あまりにも印象が違ってて、今だとあんな色気だだ漏れで頭の回るタバコが世界一似合う男性なのに、この頃のかわいさは異常。この忠臣くんピーナッツ食べたらすぐニキビできそう。

そこから一年後の彼はこうなってます。

 
陳内将が拳で魅了する!映画『ガチバン NEW GENERATION 2』予告編 - YouTube

忠臣さんは組長補佐になり、また数年後組長にまでなります。これは異例のスピード出世で、最年少記録だとか。界隈でも有名な話らしいことが闇金ドッグス9で判明します。ちなみに組長補佐時代は19歳です。こんな19歳いてたまるか。18の頃の忠臣くんと比べて痩せて細くなってるし、髪色も変わってるしスーツ着こなしてます。タバコも吸い始めました。食べ物食べてなさそう。タバコが主食的な。そして今の忠臣さんにかなり近付いてきました。

そして闇金を始めたての忠臣さんです。

 
「闇金ドッグス2」予告編 - YouTube

なんかまだ若いなって感じしません?まだ青さが残っているというか。そりゃ闇金屋的にはひよっこなのでそう見えるのかもしれませんが…。

4から監督が変わるので(ガチバンの監督になります)少し毛色が変わってきます。4以降は忠臣さんの人間的な部分が見えてくるようになって、キャラクターの掘り下げが始まります。なので数字の通りに見るのが一番おすすめです。飛び飛びでも見れるようになってますが、9だけは一番最後に見てください。約束だよ!

 

最初は裕二のことを書いたときのようにストーリー順に書こうと思ったのですが、なんせシリーズが長いためそのまま書くとあまりにも長くなってしまうので(それでも長くなりました…)忠臣さんのここが好きポイントをダラダラ書いていこうかなと思います。なのでひとつでも作品見てる人向けですね…。もっと初見でもわかりやすい文章書きたいな。

 
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 これはPONさん取材の時のオフショットです。めちゃくちゃかわいい。忠臣さんの控えめぽん。

 

 

 

忠臣くんから忠臣さんになるまで

わたしが「忠臣くん」や「忠臣さん」と呼称を変えているのは『兄貴の前で引き金を引く前と後』で呼び方変えたいなと思っているからです。

 母親がヤクザに履歴書出してヤクザの世界に入れ込まれた18歳の忠臣くん。この頃は下っ端でひよっこ。でも話は真面目に聞くし、メモをとろうとする。その時の忠臣くんの字はあまりにも汚くて、平仮名しか書けない。しかし一生懸命にメモをとる忠臣くんを見ていると、何だか切なくなりました。見た目や雰囲気は今と比べるとえらく様変わりしているけれど、素直で真っ直ぐなところや生きることに対して貪欲というか、生き抜く力はこの頃から強く感じられるし根っこは変わらず忠臣さんだ、と思える。

親に対しては捨てられたという感情が強そう。でも小中に妹をダシに脅された時はえらく動揺していたので妹とはそんなに険悪ではなかったかもしれない。(これ後々妹が絡むストーリーとかあるんじゃない?と考えてました)

忠臣くん、褒められると嬉しい、認められると嬉しい、ぽっと出の勇人が気に入られてるのを見ると悔しい、バカにされるとムカつくなど、感情が素直に出ててかわいい。そして教えられたことをすぐ実行したり勇人に向かって得意そうに言ったりするところもかわいい。このかわいさが全部裏返って現在の忠臣さんに襲いかかっているのがなんともしんどい。かわいいとしんどいは表裏一体…

勇人という存在が一回目のトリガーで、兄貴を弾くのが二回目の忠臣さんのトリガーだった。兄貴は食うか食われるか、圧倒的縦社会のヤクザの世界で忠臣くんにいていい場所を作ってくれたというか、親に捨てられたんじゃないかと燻りかけてた忠臣くんの前に救いの糸を垂らしてくれた存在というか。安藤忠臣を形成する大きな存在。そんな存在を自らの手で始末します。その決断をさせたのが黒永勇人という存在だった。きっと勇人が現れなければ、忠臣くんは兄貴の舎弟として肩を組んで笑いながら焼き鳥を食べてたかもしれないし*1、もしかしたら兄貴と一緒に人生をまっとうして死んでたかもしれない。

食うか食われるかの世界。忠臣くんにはそんな平穏な世界などなかった。兄貴を自らの手で始末した彼は、一筋の涙を綺麗に流した。この涙が異様に美しくて、なんでこんなに絶妙なタイミングで流せるの?と本気で疑問に思いました。この涙をきっかけに忠臣の心は黒くなっていったのかもしれない。 

 

成り上がってから闇金を始めるまで

あれから一年後、ひょんなことから後輩である斗氣雄と再会します。将来に対して曖昧な感情を持っていて、正義感は無駄にある斗氣雄を見て青いと見下すと同時に羨むような、そんな感情が見えたような気がした。斗氣雄にはこれから先も選択肢がある。忠臣さんにはそれがない。忠臣さんは今進んでいる道しか選択肢がない。だからせめて、自分のいる『こちら側』から斗氣雄を遠ざけようとしていたのかなと。

夜の階段での会話、黒く濁っている泥水のような世界をこの身で受けている忠臣さんにとって斗氣雄の言葉は青く綺麗な毒なのかなと思った。きっと以前の忠臣さんは斗氣雄のように純粋な気持ちを持っていたのだと思う。そして後に出てくる司くんやマモルのような存在は、忠臣さんの『if』なのではないのかなと思ったりもする。もちろん全くの別人なんですけど、どこか似ている部分もあるなと感じたので。

この世界に染まり、いつも恐怖という化物に狙われ囚われて心を食われる極限の世界で生きる忠臣さんは寧ろその化物を食ってやったと言い放つ。綺麗事の通じない世界。自分の心に靄をかけているようで見ていて苦しかった。

 

それから数年の月日が経ち、組長になった忠臣さんは部下の次郎をすくい上げるためにヤクザから足を洗うことになります。割とあっさり引き上げる。忠臣さんからヤクザの看板がなくなった途端、闇金屋小中からの取り立てが始まります。

いきなり堅気に放り出された忠臣さんは今まで身を置いていた世界とのギャップに苦しみます。小中の巧みな回収を見て、自分も闇金を始める決意をしますが人間の底無しの欲望を目の当たりにすることになります。この時の忠臣さんはまだ闇金や堅気の人間に対して甘く見ていたというか、泥水啜って生きてきたプライドがあるというか。こんなんすぐ出来るという驕りがあったと思う。だからこそ堅気の人間の欲望が未知数で恐ろしく感じたのかもしれない。回収が上手くいかない忠臣さんを見て小中は回収の手段と闇金の在り方を教えます。わたし的忠臣さん愛おしいポイントは教えられたことはすぐに実行すること、失敗から学べること同じ失敗は繰り返しません。雰囲気や佇まいが変わろうともこういうところは昔から変わってないんですよ。好き……愛おしい…たまらん……、、一生懸命メモをとってた忠臣くんを思い出しました。学んだとしてもそんなすぐには成功しません。忠臣さんは借金を払えない債務者に暴力行使をしてきましたが、暴力を振るったところで金が出てくるわけもなく。そこで小中から教えられた出し抜くことも覚え始めます。

そんなこんなで債務者の取り立て及び自身の借金返済のため奔走してる中、忠臣さんが足を洗うはめになった張本人、次郎と再会します。実は次郎、組長補佐時代からずっと隣にいて最後まで忠臣さんの理解者として居続けた、ように思っていただけで実際のところは虎視眈々と忠臣の失脚を狙っていた。恐ろしいが、これが食うか食われるかの世界だと知らしめるかのような存在だなと少し感心しました。めちゃくちゃ次郎このやろうと思いましたけど!忠臣さんからしたらとんだ裏切り者なので…。

そして(わたしの中では)このシリーズ屈指の名シーン、『忠臣さんが次郎に銃を咥えさせられ屈辱感で涙を流す』シーンが来ます。この時の涙は裕貴くんにとっては想定していない涙だったそうで、なぜなら『忠臣は泣かない人間』と思ったそうです。

ということはですよ、兄貴を撃った時に流れた涙が忠臣さんにとっての人間として流す最後の涙だったと思ってたということでは?あれは忠臣さんの心に黒い靄をかけ、アンダーグラウンドに住む者として覚悟を決めた瞬間だったと思ったので、裕貴くんの泣かないという解釈はすごくいいなと思いました。でも監督は涙を流すカットにOKを出しました。

『もう涙は出ない』そう思っていた忠臣さんの目から自然と流れた涙、という事実だけでわたしの心はめちゃくちゃ震えた。情をかけてた部下に裏切られた上に相手は出世、自分はそいつに嵌められて自滅。悔しくないわけがない。プライドも何もかも傷付けられたことがはっきり分かってしまい、感情がめちゃくちゃになってしまったからこそ流れた涙。忠臣さんの心は何も感じなくなったわけじゃないんだなとわかる象徴的なシーンだと思います。なんならわたしはこのシーンを見て推しくんにハマりました。OK出した監督ありがとうございます!!

 

個人的しんどいシーン

上記も大変しんどいシーンなんですが、同じく『1』で回収も借金返済もままならず精神的にも肉体的にもどんどん疲弊していく忠臣さんは持ち金も底をつきだし、ご飯を食べたくても食べられず、中華屋の入口の前で財布を開いてもお金がなかったので諦めるシーンはシリーズ史上最高のトラウマシーンだと思っています。めちゃくちゃキツい。居場所もなくなり、金もなくなり、プライドも傷付けられ、時間もない。忠臣さんの持っていたありとあらゆるものが奪われていくのが痛いほど伝わる。ご飯食べられなければお風呂も入れないし住む場所もない…閑散とした夜の路地裏で野良犬のようにひっそりと座る忠臣さんの寂しさ限界突破。(あと色気が凄まじい)

 

忠臣さんのプライド

ヤクザならヤクザ、闇金なら闇金と、その道から『外れない』ことに重きを置いている気がする(職業が元から道に外れてるとか言わない)金を死んでも回収すること。そのためには債務者に人を殺させたりとかもしてました。割と過激。借金が返せないなら堕ちる所まで堕とすし仕事はきっちり最後まで遂行するところが忠臣さん。

そして生きることを諦めたことがない。上記でダラダラ書いてみて改めて思ったけど、この人とんでもない人生歩んでるじゃないですか。いつ死んでもおかしくないし常人だと心が折れそう。でも忠臣さんって常に生きるために生きているというか(伝わって欲しい)、明日のために今を生きている。

忠臣さんって若いから、周りからナメられたりとかは日常茶飯事だったかもしれない。ナメたやつから潰すみたいな尖った感情を持ちながら常に恐怖と戦っていたらしんどい。恐怖という化物を喰らい続けても銃口を向けられたら怯むように、『死』というものは忠臣さんを怯ませるには充分なものなのかもしれない…。生きることに対して真摯だし、生存本能の塊みたいな人だからね。でもよしおママに包丁向けられた時は怯まなかったですね。あの時はもう極限状態で金を回収することしか考えてなかったからですかね。

 

人生に選択肢なんてない

ヤクザになったことも、闇金を始めたことも、忠臣さんが生きるためにそうなった結果なわけで。『違う道』も『何にもならない』って選択肢も初めからなかった。忠臣さんに選択肢があるとすれば足掻くか、野垂れ死にするかなので、まあ迷わず足掻く方を選びますよね忠臣さんなら。多分はなっから生きて足掻く方しか見てない。そこが好き。もう自分は人並みの幸せを掴むことができないと思って『違う世界の人』を寄せ付けないどこか孤独?孤高な雰囲気を持ち合わせているのも忠臣さんの魅力だと思います。路地裏の端で座り込んで一人でタバコ吸う姿が世界一似合う…あらゆる場所でタバコふかしながら債務者待ちしてる忠臣さんの写真集欲しい…

  

好物

おでん、お寿司、すき焼き、お味噌汁、和食。

やさしい。全体的におふくろの味って感じでとてもしんどい。ちなみにアスパラとセミが嫌いで辛いのは食べられないらしい。かわいい。子供の頃とかにセミ食べたことあるのかな。カレーは甘口。かわいい。中華屋に寄ろうとしてたのに香辛料食べられないなら食べるもの限られそうだなと思った。忠臣さんはいつも同じものしか頼まなさそうなのであんまり気にしないのかもしれない。

というか忠臣さんにもちゃんと好物があって、ご飯を食べていることがわかったのでわたしはとても幸せです。タバコが主食みたいなイメージを持っていたので、ご飯を食べている事実があるだけでほっとする……。

 

拳の使い方

まず斗氣雄とのタイマンシーンなんですけど、全く笑わなかった忠臣さんがここでやっと笑う。まるで昔の喧嘩を思い出して高揚してきたような笑みでここがサイッコーに良い。無理して背伸びしてた19歳の未完成さが出てて良い。黒い靴下はいてるのも良い…。そして暴力を振るうことを楽しんでる感じもして良い。勇人も斗氣雄もいまどうしてるのかな……ダブドラとか色々続いてますがガチバンの続きも作ってくれていいのよ…。

闇金を始めてからは無闇矢鱈な暴力は使いません。元カノ未奈美を助けるために使った暴力が昔の感じじゃなくて、ただ『目の前の相手を処理してます』みたいな感じでとてもよかった。スマートな処理対応。

そして昔は暴力を使って成り上がってきた忠臣さんが暴力なんてちっぽけだよと言うんです。こ、言葉の重みが違う……

 

情を捨てられない性格

司くん、『4』の豊田さん、『6』の未奈美。次郎もか。一度でも自分と深く関わった人物に対しては情を捨てきれないところがあると思う。そこが忠臣さんの甘さであり、魅力だと思う。

司くんが出ていった時の動揺っぷりや、司くんに見せる隙とかわかりやすいんですけど、どこか司くんに甘えていたというか、『気を許した相手には無意識に甘え出す習性』がありそう。猫ですか?急に電話かかってきてビビってる司くんを見て素で笑う忠臣さん愛しい。

そしてこれめちゃくちゃ好きなところなんですけど、忠臣さん流、司くんの育成の仕方。まず最初は司くんにやらせて、司くんが全力を出してもダメだった場合は自らがフォローする。そして司くんに見せてあげる。この流れ…………小中が忠臣さんに教えてた流れと同じ……司くんも教えられたことをすぐ実行するタイプじゃないですか。そして真っ直ぐで情を捨てきれない性格。忠臣さんと司くんって基本的な性格は全く違えども似たところがあって、そこにシンパシーを感じて司くんを拾ったのかなと思ってしまった。

豊田さんや未奈美が客側として来てもどこか『客』じゃなくて、『いち個人』として見てしまって、客と割り切りながらも人として信じてしまっているような気がする。基本人に興味が無く客としてしか見ていない忠臣さんですが、自分に深く関わる人物だと甘さが出てしまうそれは若さゆえなんでしょうか。どれだけ貫禄が付こうとも忠臣さん20代だもんね…。

 

ここが好きだよ忠臣さん

見出しが急に馬鹿になった。いやもう文字打ちすぎて疲れてきた。でもまだまだ書きたいことがあるので書き続けます。

 

まず隠しきれない育ちの悪さこれは過去の『8』感想記事でも書きましたが、いくら勉強をしても、歳を重ねても育ちの悪さを拭いきれてないんですよ。接客中はビジネスとして言葉遣いを丁寧にしても、普段は机の上に座るわ脚を組むわ司くんに対してムチャクチャ言うわ(司なら何言ってもいいと思っている節がありそう)で最高に好きです。こういう時って忠臣さんのリラックス状態って感じでポイント高いです。

 

続いては目で語るところです。

男は背中で語るとか真の英雄は目で殺すとかありますけど、忠臣さんは目で語る。

ちなみに裕貴くんの目ってめちゃくちゃ煌めいてるんですよ。間近で見たときほんとびっくりした。ありとあらゆる光が集まっている……これがイラストならわたしハイライト入れすぎて没にするで…レベルで煌めいてます。

でも忠臣さんはどうでしょうか。ギラついていますね。特に相手を出し抜く時のギラつきは最高……そして瞬きをしない……一点だけを見つめ、獲物は絶対逃さないって感じですよね。す、好き…………*2一番好きなギラつきは『9』の陣内さん追い詰めるとこです。あそこは話の流れも相まってシリーズ史上もっとも痺れるシーンだと思うので見てください。でも『9』を見るのは最後にとっておいてください…………。

あと『1』の「スーパーヒーローにならなきゃ…」もすごい好きです。この時は忠臣さんも極限状態で、頭と身体を必死に働かせて行き着いた答えを提示するまでの流れが良すぎるし、「何をしろって言ってるか、わかるよな?」って目で伝えるところ。ゾクゾクする。忠臣さんの口からスーパーヒーローって単語が出てくるのもしんどい。忠臣さんにとってのスーパーヒーローって何なんだろう…。

あとはギラつきとは逆に、『4』のAV談義の時に虚無の顔になるのが好きです。忠臣さんの女なので性事情も気になるんですよ

後述に続きますが、忠臣さんは多くは語らない代わりに一瞬動く目線で伝えてきたり、感情を乗せているように感じるのです。

 

多くを語らない、特に過去を語らないところも好きです。

昔話とかは自分からは絶対しないじゃないですか。する必要がないからしないわけで…忠臣さんって不必要なことはしないですよね。意味のあることしかやらない。だから司くんも忠臣さんが過去に何をしていたのかとか組長だったことぐらいしか知らないんですよね。それも人伝で聞いただけ。忠臣さんの過去はちょっとした都市伝説になっているらしくネットで探せば出てくることなのに知らなかったということは、司くんも調べようとはしなかったというわけで。そこでも無駄な詮索はしない2人の関係がわかるようでとても好きです。

でも未奈美と話していた時は自分から昔の話をしたりしてましたね(爺さんよくアイスくれたんだふーん…)

 

『6』の切なさも好きです。複雑だけど!

※忠臣さんの女なので、『6』で元彼女が出てくることに対して複雑な気分になった女の戯言ですが、未奈美役の西原さんが『忠臣のラブストーリーは見たくない』的なことを仰っていて首をめちゃくちゃ縦に振りました。とてもわかる!でも『6』が嫌いなわけではないです!ただ見る時は精神が削がれる※

もうすごい切ないんですよ。未奈美はこれから普通の幸せを手に入れられるかもしれないけれど、忠臣さんにはもう普通の幸せは訪れない。斗氣雄の時もそうだったけど、これからも選択していける人間を突き放してきますよね。『こちら側』に来ないように。来てしまったら、もう普通の幸せは手に入れられないから。そういうとこ!そういうとこに惹かれるんやでと言いたい…。安いラブホのライターがつかずに捨てるシーンめちゃくちゃ最高。

 

成長を見れる場所 

忠臣さんって今でこそ余裕を持ちながら債務者を扱ってるじゃないですか。『8』とか湯澤家を知識量で殴ってる感じがして最高だったし…でもここに来るまでにいろんなものを乗り越えてきたから今立てているわけで。漢字書けない割り勘の計算もできないのところから文字を書いて人にわかりやすい説明ができて司法も頭に入ってますからね。何度も書きますが何が来ようとも折れない心を持っていたからここまで来れた。シリーズものだけど1~9までずっと話が続いているわけじゃなくて個々で完結してるじゃないですか(4のラストから5~7は続いているけれど)ナンバリングで期間が開いているけれどその空白の期間も忠臣さんや司くんはわたしたちが見てないだけで生活しているから、忠臣さんが急に賢くなったとか司くんが急にメンタル強くなったみたいな気持ちにならなかったんですよね。唐突感がないというか。わたしたちが見てない間にたくさん経験を積んで、修羅場くぐってきたんだなっていうのが見えてくる。これ、山田裕貴くんお得意の見えないところもこちらで補完したくなるリアルな演技の成果だと思ってます。

だから忠臣さんも『実際にいそう』感があるんですよね…というか忠臣さんは今も生きているし今も仕事してる…。事務所がそのまま家なのかなーとか同じスーツばっかり持ってるって本当なのかなーとか生活を考えてしまう…。公式のインスタにソファで寝てる忠臣さん(の格好をした裕貴くん)がいるんですけど、布団が落ち着かないとかでソファで寝てるとかあるのかな…とオタクは深読みをしてしまう。

インスタ直貼りのやり方がわからなかったのでツイで補足しました。宗教画か?

 

 

インタビュー記事はたくさんあるので特に好きだった記事を貼っておきます。

 
山田裕貴×飯塚達介プロデューサーインタビュー 『闇金ドッグス』主演俳優が4年をかけて練磨した“鋼”の本質と「嘘をつかない」表現 | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス

ガチバンから振り返っているとても内容の濃いインタビューになっています。

裕貴くんは嘘をつかない、引き算のお芝居を意識したそうで、ほんとその通りだなと思います。忠臣さんって主人公なんですけど、この作品は結構債務者側の視点が多くて忠臣さんはあまり介入してきません。それでも存在感はめちゃくちゃあるし、見る視点によっては忠臣さんは救世主にも見えるし悪魔にも見えるよなあと思うと面白いです。

 

アウトローものでもスーパーヒーローって単語が出てきたり(きたないスーパーヒーロー)真っ当に生きる者も出てきたり、 ただの闇金とクズの話じゃなかったり…でも傍から見るとみんなクズに見えたり。全部見て思ったのが色んな思いが交錯している作品だなと。裕貴くんの演技を通して忠臣さんの人生を見ているし、やっぱりドキュメンタリーかもしれない。そして何より安藤忠臣という人間にとても惹かれたので、出来ることならこれからも続いて欲しいシリーズです。うあー!文字打ち疲れたよー!!忠臣さんすき焼き食べに行こー!!!!!

 

 

 

 

闇金ドッグス4

闇金ドッグス4

 

 

 

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*1:メイキングにそんなシーンがあります

*2:目力フェチ

裕二の話

あゝ、荒野という映画作品があります。菅田将暉くんがこの作品で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を取っているので知ってる人は知ってるかもしれません。前篇と後篇に分かれていますが個々で大体2時間半ぐらいあってトータルだと5時間超える長編です。わたしはこの作品に出てくる山田裕貴くんが演じている山本裕二というキャラクターがめちゃくちゃ好きだという話です。

 

まずどこが好きかということを聞かれるとまた悪い癖が出て「う〜ん…とにかく好き」と言いかねんのでストーリー順に行きます。大量にネタバレをしております。


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↑予告に映る裕二です。 ちょうどこのシーンあたりから裕二の「色」が変わるのでここをチョイスした方は天才ですね。

 

 

まず裕二は主人公の新次とつるんで詐欺を仕掛けたりしながら生きていました。ある日裕二は新次達を強襲します。その後裕二は逃走し、先輩の劉輝は裕二にボコボコにされ重傷を負い、逃げそびれた新次はそのまま捕まります。この映画の主人公は新次なので、もちろん新次の視点で物語も進みます。そのおかげで最初は裕二はなんでいきなり新次たちボッコボコにしてのうのうと生きてんの?と感じると思います。わたしもそう感じました。障害事件起こしておいて自分はプロボクサーになって普通に生きてるんですよ。しかもボクサー。鉄パイプで人殴っておいて殴る職業就いてるんですよ。裕二の第一印象はやべぇよコイツでした。

何度でも書きますがわたしは山田裕貴を推していて、この映画も裕貴くん演じる裕二を楽しみにしていました。だから裕二も好きな役になるんだろうな〜!と思いながら映画館の席についたのにこの印象。この時点では完全に新次側として見てたし、なんならコイツやべぇから新次早くコイツボコボコにしてくれよとまで思ってました。この時点では。

新次も新次で裕二への殺意を募らせていきます。裕二の通うボクシングジムに行き喧嘩を仕掛けますが、裕二は既にプロボクサー。あっさり返り討ちにされてしまいます。その時に素人殴るなと怒られ抑えられる裕二が映るんですけどその時の目が怖すぎて怖い。なにあの目。わたし推しくんの目が本当に好きであの目力があったからこそ興味が湧いたぐらい好きなんですけど、初めてめちゃくちゃ怖いと思いました。いや周りからあの子かっこいいけど目が怖いって言われてきたんですけどね、わたしは怖いというよりかはかっこよくない?かっこいいよ!!!と力説してましたがあれは怖い。怖かった。でもやっぱり好き…。口では謝っているけど何の感情もこもってなさそうな声、瞬きも一切せず一点だけに向いていてどこを見ているのかわからないあの目、あの姿はしばらく忘れられませんでした。普段あんなにきらきらしている目を持っているのに、役によっては目に光が全く入らないんですよね。裕二も光入ってないし入ったとしてもギラついててとてもきらきらとは表現出来ない。どうやって光消してるんだろう。

 

その後新次がボクシングを初めて試合で名をあげた時期、ランニング中にすれ違うシーンで初めて二人が会話という会話をしました。その会話がまた絶妙に合ってなくて、本当に気味が悪かったです。新次は目の前の『今』の裕二の話をしているのに、裕二は『過去』の劉輝先輩の話をする。あの時の行為は許してくれたから、もういいんだと言わんばかりに片付けようとする裕二に対して、新次は『今の思い』をぶつける。裕二は「お前らに認めてもらいたかった」とまた『過去』の話をする。心が不安定になるかと思った。裕二の言ってることがわからない。でもとても好きなシーンです。わたしにとっても大事なシーンでした。その後新次の宣戦布告を裕二は受け入れます。そこでようやく噛み合うのですが、噛み合ってからの新次と裕二の殺意のこもった目線が交錯するところがマジで好きです。

推しが演じている役、それはどんなに悪役でも好きになるポイントがあるはずと思っているし、実際そうだったので推しの役で苦手な役はないんですが、裕二はちょっと危なかった。言ってることがわからない、どこを見ているのかわからない、わからないことだらけで純粋に気味が悪いなと思ったのです。正直推しの役を見ていてこんな感情を持ったのは初めてで、好きな顔や好きな声を持ってて好きな演技をしているのにもしかしたら好きになれないかもしれない…と不安になりつつ、寧ろ憎まれ役としては大成功なのでは…?とも思いました。憎まれ役を全うしつつも、後々裕二はとてつもない感情をぶつけてくるのですが、その持っていき方が上手すぎる。そして新次側として観客をしっかりと味方につける菅田くんもめちゃくちゃ上手いです。新次と裕二の関係性はこのふたりじゃなかったら出来ないと本気で思っています。推しくん裕二役勝ち取ってくれてありがとう…………。

 

話の流れに戻りますが、あんなにやべぇと思っていた裕二には家庭がありました。新次は仲良さそうに劉輝先輩と話す裕二とその奥さんの姿を見ました。嬉しそうに子供を見せている姿を見て新次もわたしもびっくりです。コイツ全然真っ当に生きてるやんけ。

新次の時とこの時で裕二が見せている顔は違っていて、裕二だって普通の人間だし、生活をしているんだとここでやっと気付きました。顔も知らない老人を騙しながら劉輝先輩や新次の背中を見る日々から脱却を図り、後に守るものができた裕二は裕二なりの幸せと、過去にした『過ち』に蓋をして背を向けながら生きていたのかと、どっと裕二への想いが溢れてきました。

前篇は新次の試合を見に来ていた裕二を新次が見つけ、「裕二ーー!!殺してやるからな!!!!!」と叫んで終わる(他にもアドリブで罵詈雑言言ってます)のですが、その時の裕二が覇気なさすぎてめちゃくちゃ不気味で最高でした。

 

続いて後篇の裕二なんですが、中盤あたりでついに新次と裕二の闘いが始まります。もはや闘いというより殺し合いなんですが、これが結構長かったと思います。でも初見はもうそんな長いとか短いとか思ってられないぐらいのめり込んで観てました。

新次は裕二を殺すためにボクシングを始めたほどに裕二に対して憎悪を抱いている。対して裕二は新次のことを『過去に囚われている』と思っていたのではないかなと思う。語られてはいないけど、裕二の中では「もう終わったこと」を新次は未だに引きずってここに来ていると思っていそう。新次からしたら全然終わってない。裕二はプロなので「ボクシングは殺意が強い方が勝つ」ってことも知っていたと思う。それはあくまで試合をする上での話であって本気で殺そうとはしていない。でも新次はガチの殺し合いをしに来ている。新次にあるのはあまりにも純粋な殺意だなと感じた。

どこまでも食い違うふたりだけれど、ここでようやく真っ向からぶつかる。最初こそ試合をしていた裕二だけれど、新次のルールから外れた行為に対し苛立ちを感じ、ついにはラウンドが重なる度に新次の憎悪が裕二を飲み込み出した。途中からもはやボクシングじゃなくなるんですけど、お互い本当に全力で、言葉すら邪魔になるんじゃないかってぐらいぶつかっていて、説明ができません。前篇の拳を震わせながら新次の宣戦布告を受け入れるシーンといい、裕二は新次と深く関わるとだんだん表情が見えてくるんですよね。新次は裕二のことになると感情を剥き出しにするし、お互いがお互いを影響させまくっている。新次以上に裕二のことを理解できる人間はいないんじゃないかなとも思う。

あの頃新次達を殴り過去のことを忘れようとしても、新次は絶対に裕二を捉えて離さない。そもそも新次がボクシングを始めるきっかけから更にムショに出てからやりたいことまで全部裕二に結びついているので、裕二は新次から絶対に逃げられない。

この関係性、良すぎてなんて表現すればいいんだろうかわからないので、エモい…と書いておきます。エモい…

 

新次の重いパンチが当たり膝がつきそうになるシーンがあります。あれ、パンチを受けた時意識が飛んでたらしいです。でも膝がついたら裕二としても山田裕貴としても終わるという気持ちが意識に勝ち、何とか踏ん張り膝をつかなかったというエピソードを見て推しくんすき〜〜〜!!の気持ちが天元突破しました。

わたし最初は完全に新次側で見てたのに、いつの間にか裕二勝って、負けないでって気持ちになってた。闘志を燃やして膝なんてつくものか、絶対に勝つという気迫に飲まれました。いや本当に負けないでほしいって願ってた。裕二が試合で負けたとしても山田裕貴が負けるわけじゃないのに。フィクションで架空の役なのにここまでのめり込むほど応援したのはあんまり記憶にない。ボコボコになっていく裕二を見たら心がしんどくなった。そのあたりからわたしの涙腺もボコボコにされていたのでめちゃくちゃ顔が潰れてた。推しがボコボコにされるのを見るのは寧ろ好きなんですけど(語弊がある)これは無理だった。村山さんとか忠臣さんがボコられてるのは平気(忠臣さんが疲弊しているのはつらいけど)なのに裕二は無理。

結局判定までもつれ込んで、結果は新次の判定勝ち。裕二の殺意より新次の殺意が上回った結果かもしれない。(裕二には妻子という守るものがあるけど新次は恋人すらも置いてきた、その差もあったかもしれない)

結果を受け止め去っていく裕二を見て新次は『悔しくないのかよ!』と問いかけるのですが、わたしは悔しいよ!と言いかけました。わたしの気持ちは聞いていない。新次と観客を残して勝手に去っていってるように感じた。殺しに来たのに殺せなかったし、判定負けというなんとも言えない結果を受け入れてしまった裕二を見た新次の気持ちェ…。最後に劉輝先輩に頭を下げて裕二の出番は終わります。個人的にですが、最後の最後でようやく裕二は自分の中に溜め込んでいたものを出し切ったのかもしれないと感じました。今まで蓋をしてきた『過去』のことを、自分ではもう終わったことと思って封印したものを。やっと解放できたと感じた裕二の表情でした。わたしはその時の表情がとてつもなく好きです。

ちなみにあゝ、荒野の佳境、新次とバリカンの試合では今までの登場人物のほとんどが見に来ているのですが、そこに裕二や劉輝先輩は出てきません。あの試合を見ていた人物はまだ渇きが、荒野が残っていたと解釈しています。裕二がいないのはきっとあそこで全てを解放できたからだと思っています。

 

このように裕二の第一印象は正直「得体の知れない気持ち悪さ」があって、理解が出来ないかもしれないと感じました。理解が出来ないと好きになれない…。でもそれと同時に推しであれば何でも好きになれるわけではないし、寧ろ推しの顔と声と演技を持ってしてもキャラクターを好きになれないのがなんだか嬉しかった。結局めちゃくちゃ好きになるんですけどね。だって裕二の立ち位置って、主人公の宿命のライバルであり主人公が動いたきっかけになった人物だし、役割としては悪役だと思うんです。それを推しくんはしっかり全うしたと思っています。所謂「推しフィルター」があっても裕二の役割が勝ってましたから。推しの演技力の賜物だし、役を生きた結果だと思います。でもただの憎まれ役では終わらせずに、裕二には裕二の正義があるし表面だけでなく側面も見せてくれたおかげで裕二戦が終わった後もよりいっそう強く裕二という印象を残してくれます。やっぱりこういう「この人実はこうなんじゃないか?」と、細かなところでも役の側面を見せてくれる山田裕貴の演技が好きです。そしてリアルですよね…。裕貴くんの役というか演技って生々しいというか、実在してそうとよく思うんですが、裕二は最たるものだと思います。裕二は生きてる……………

あとはオタク的な観点で裕二を見るとまずボクシングスタイルが良いですね。新次やバリカンとは違うヒットマンスタイル、腕が長いから成立するスタイルで、新次と試合してる時にいきなり裕二の腕が出てくるからびっくりした。そしてインターバルで水分補給する裕二の色気がおかしい!好き!

 

 

 

あゝ、荒野のインタビューではこれが凄く好きです。髪型が浩介。

 
「あゝ、荒野」山田裕貴と新宿を巡る! ロケ地マップも - 映画ナタリー 特集・インタビュー


キラキライメージ変えるボクサー役「あゝ、荒野」の山田裕貴さん | 大手小町

 

あとこちらも。坊主になって表情が更に精悍になった気がする。

 
「あゝ、荒野」山田裕貴、菅田将暉と死ぬ気で激突「憧れるのはナシだなと思って」 - 映画ナタリー

 これを読んで思ったのが、推しくん思った以上に菅田くんをとても意識していて、好きだけど負けられない、倒す勢いで挑んでいたというのが分かるなあということです。何だか新次と裕二の関係性をもっと爽やかにしたようなものだなと思ってまたエモくなった…。となりの怪物くんでまたライバルになったのも偶然が生み出した必然だと思っちまうよ…あとこっちでもまた推しくんの役は負ける。なんだかそれすらも愛おしいです。

 

最後に、あまりにも濃い映画で映画としてももの凄く良かったし、これが映画賞を取れる世の中でよかったと思いました。是非見ていただきたい映画ですが最初に書いたとおり前後編で分かれている上に時間も長く、どのシーンも濃密でまともに見ていると相当な体力を使います(わたしはそうでした) 本当に濃密なので体感はそこまで経ってる感じはしないです。少しでも裕貴くん気になるって方は是非観て。後悔しません。裕貴くんがオーディション前から身体を作り、全力で掴み取った山本裕二をよろしくお願いします。

 

 

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これはあゝ、荒野のメインビジュアルで使われていた歌舞伎町ゴールデン街です。行きました。上記のインタビュー記事に出てきた喫茶「らんぶる」さんもめちゃくちゃいい雰囲気でここにいたら実際に新次が来店するかもとか外に出たら裕二がいるかもと思ってしまいます。パフェ美味しいので是非。

 

 

あゝ、荒野 (特装版) Blu-ray BOX

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渇きを感じる人が好き

わたし散々「推しくんの演技が好き〜」とか書きながらどういう演技かちゃんと書いてなかった気がするので書こうと思います。なんせ特急列車からの新幹線で大移動中なので暇なんですね!*1絶好のブログチャンス!内容の取っ散らかりはすごいと思います。

 

山田裕貴くんの演技なんですけど、わたしは彼の演技を見ていると率直に渇きを感じるなと思いました。本人からはあの見る人みんな幸せにするような笑顔だったり振る舞いだったり、あたたかな陽を感じるんですけど、役を通して見るとどこか陰を感じる。寂しそうに見える時がある。光が強ければ影も強くなるみたいなそんな表裏一体を感じる。わたしはそんな『影』が好き。

最初に『渇きを感じる』と書きましたが、そんな渇きを特に強く感じた役が安藤忠臣山本裕二です。わたしは前回一番好きな役が決められないと書きました。強いて挙げろというなら多分この二人を挙げると思います。また二人挙げてんじゃんね。理由は何度も書きますが渇きを感じるからです。以下、わたしの主観から感じたことなのでひとつの解釈だと思ってくれたらと思います。

とりあえず恒例の予告を貼っておきます。


山田裕貴主演作!映画『闇金ドッグス』予告編 - YouTube

 


映画『あゝ、荒野』予告 - YouTube

 

渇きを感じるとは?

↑このでかい文字で項目みたいに作るの憧れだったので使ってみました。

わたしの思う渇きは『渇望』です。

かつぼう
【渇望】
《名・ス他》のどのかわいた人が水をほしがるように、心から願望すること。待ちこがれること。 「―をいやす」

心から欲しいもの、欲しくてたまらないもののために手を伸ばす、行動する。そんな貪欲さと切なさを魅せるのがとても上手いなと思います。忠臣と裕二は特にこの渇きが見ていて自分の身体に染み付くんじゃないかってぐらい強く印象に残りました。

忠臣と裕二って、求めていたものが同じ承認欲求なんですよね。忠臣は兄貴に、裕二は新次や劉輝先輩に自分を認めてもらいたかった。そして最初は二人共格下と周りから舐められていたり、見向きもされていなかったりで承認欲求どころかプライドも傷付けられていたり?していたかもしれない。そして最終的に忠臣も裕二もその承認欲求を求めていた対象に手をかけます。

忠臣は何も知らないぽっと出の奴に兄貴を取られたくない一心だったし、裕二は現状からの『脱却』も込めての襲撃なのかもしれない。理由は違えど、その行動に移る理由が突発的ではないし「彼はこう感じたからこの行動に出たんだな」と観ている側も納得させる根拠が説明されていなくてもわかる。だから置いていかれることもなくついて行ってしまう。だから彼の出す渇きに引きずり込まれてしまう。あと目の力がすごい。普段から目力があるんですが(裕貴くんの画像見せたら目が怖いって言われる)その同じ目力でも違う感情が乗っているというか、乗せ方がうまい。普段の強いきらめきを持つ目力が役によって光を失くすときは体温が下がったようにも感じるし、弱々しい目になり涙を流すときは胸を掻き乱されるし美しい。

そして『生きることに真摯』だなと感じる。適当に生きてない。明確な意志を持って生きているというか。忠臣ってまさに生存本能が強いというか、生い立ちが生い立ちなのでそうならざるを得ないのかもしれないけれどもそれでも生きることを諦めたことはなさそう。生にしがみつくのではなく、生き抜く意志が強い。 裕二も家庭を背負っているし、認められたいと思っていた少年の時代を経て守るものが出来、青年になったんですよね。そのためにも生活をしている。その生きる過程を覗かせてもらっている気持ちになっちゃうので、たまにドキュメンタリー見てる気分になります。

推しくん本人も『父に認めてもらいたかった』と発言していたり、俳優を目指した理由のひとつにも『テレビに出る回数なら父を超えられるかもしれない』というものだったりと父への承認欲求を持っていたのかもしれないです。わたしは推し本人ではないので、これは憶測にすぎませんがこのエピソードを通して彼も承認欲求をしっかり持っているし貪欲さも持っている、雲の上の存在と感じたけどとても人間らしい人だなと感じました。その本人の想いもあってか、忠臣や裕二のように『渇きを感じる』役だったり、『生きることに対して真摯』な役がとてもハマる。演技している俳優も人間なので、生き方が出るじゃないですか。その生き方すらも消して、完全に自分を消すタイプの俳優さんもいらっしゃると思います。でも裕貴くんはきっと生き方が出るタイプの俳優さんだと思います。だから演じるのではなくその人の人生を生きる、役を生きるって言葉がめちゃくちゃ合ってる。

役と本人を重ねるのはあんまり良くはないかもしれませんが、闇金ドッグス1作目で借金返済がままならずどんどん疲弊していく姿や、あゝ、荒野の新次と裕二の試合で裕二が新次の憎悪に飲まれてぐちゃぐちゃになっていく姿なんて、最初は観ていられなかったです。途中から本人の渇望と叫びを聞いているみたいで、観ていられなかったけどちゃんと観なきゃという矛盾した感情も生まれました。生きた姿から目を逸らすなと言われているみたいで、もはや『逸らすものか』と見えない相手に反抗していました。向こうがひたすら真摯だからこそ、こちらも真摯に受け止めたいと自然と思ったのかもしれない。

 

何かを追い求めていて、それを強く強く欲している人に魅力を感じます。例えそれを手に入れたとしても、また更に高みを、深みを求めていくと思うのです。だからきっと死ぬまでそれが続いて、死ぬまでそうして生き抜いていくんじゃないかということさえ思ってしまいます。推しくんの夢『死んだらニュースになる俳優になること』だからね、死ぬまでわからないし本人死んでるから叶ったかわからないんですよ。そして叶ったかどうか確かめるには推しくんより長生きしなきゃいけない。おう、推しに生かされてるぜ。

 

わたしはそこまで渇望しているものがない人間なのでその境地に達している人を見るとそこまで追い求められるものがあるなんて羨ましいなと思う反面、生きるのが大変そうだなあとも見ていて思います。でもそんな『自分とは違う人間』だからこそ惹かれるのではと推しくんを見ながら思うのです。日常生活で何をするにも何が俳優としての武器になるかとかこの感情は使えるとか思って生活している推しくん、本当に俳優が好きなんだろうなと思うし使命だと思っているのかなとも思う。周りから評価されたとしても感謝の言葉を述べつつこれが足りない、まだ足りないと冷静に分析する本人を見てても役で感じたまんま『渇きを感じる』し、『生きることに対して真摯』。つまり好き。あとそんな危うい雰囲気からは色気を感じるので好き。太陽に見えて月なところ好き。逆も良い。渇きを感じているといっても、満たされていないわけではないと思う。常に渇いていたら寧ろ余裕なくなっちゃいそう。

 

推しくんの好きなところがもうひとつあって、その渇望を隠さないことです。観てほしいものは観て欲しい、大変なものは大変です、羨ましいと思うものは羨ましいと言うんですよ。ただマイナスすぎることすら全世界が見れるところでぶちまけるのはちょっと待てと思いますし、いいところや悪いところという観点ではなくただ『推しくんだなあ』と思うポイントです。

 

ここで思うのが、じゃあそんな彼が『自分の命を軽く思っている役』をやったらどんな演技をするのだろうということです。控訴取消しの刈谷くんとかは近いかなと思ったりしましたが彼は寧ろ最期まで真剣に生きたし寧ろわたしの好きな『渇きを感じた』役でまた違うし、逆に他人の命を軽く思ってそうな役はチラホラ見たりするのですが(玲夢くんとか)例えば自殺願望のある子だったり、何のために生きてんのか分かんねえしこれからは適当に生きて適当に死ぬわ!みたいな生きることに対して軽薄だったりするような役が見てみたい。もしそういうのやってたら御一報ください。

 忠臣と裕二が好きとか書いたら自覚症状が出てきたのか、個々で記事書きたくなってきました。書きたくなってきたばっかりやんけと自分でも思います。なんとか文にしたい。

 

 

 

 

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*1:旅行に行きました

好きな理由がすぐに言えない件

他人に「この人が好きです」と推しの紹介をしたら高確率でどういうところが好きなの?と訊かれると思います。その問に対してわたしはすぐに応えることができませんという話です。

 

何で答えることが出来ないのか。わたしの場合は、 

 

好きなところがありすぎてまずどこからいえばいいのかわからない

に尽きます。

まずその「他人に推しを紹介する」の時点でわたしにとってはハードルが高いのですが、それは置いといて。親に推しが好きなことはカミングアウト済みです。やっぱりなんで好きなのかは訊かれました。その時もわたしは迷って「う〜ん…とにかく好き…」とか抜かしました。伝わらん!!そんなんじゃ伝わらんよ!!

キミオイで真愛が浩介に「どこが好きなの?」ってきくと、浩介が「ただ好きだ!」と漠然とした答えを返して真愛が機嫌を損ねたシーンがあるじゃないですか。あれ見てわたしは浩介に対して「もっとはっきり言えや」と思いましたがその言葉そのまんまブーメランじゃん。もっとはっきり言えや。

でもほんとそうじゃないですか!?好きな理由きかれてももはやわかんなくないですか!?(開き直り)いや好きなところいっぱいありますよ、演技が好きだし顔が好きだし声が好きだしいくつになっても少年と思いきや周りをよく見て行動するお兄ちゃんなところを見せてくるのも好きだよ。それ言えばいいじゃん。と、思うじゃん?

 

わたしが納得しない。

わたしの気持ちは関係なくない?いや、関係ある。演技が好き?どういう演技が好きなのかも言いたい。顔が好き?好きなパーツやこういう表情がめちゃくちゃ好きとかも言いたい。声が好き?この役してる時のこのセリフの声が好きとかも言いたい。どういうところが少年だし大人だとかも言いたいじゃん!!!!一つ言ったら十掘り下げたい!オタク!!はい!オタクバレ!!!!オタク特有の早口!!!ここまで一息!!!相手はドン引く!!!終わり!!!

言いたいことありすぎてまとまらないし、もし思いのままに語ってしまったら怒涛の早口により最終的には相手の苦笑いで終わっちまうよ…。だから「よくわからないけどとにかく好き」と言っちゃいます。ごめん浩介、わたしに浩介を責める権利はないよ…………。好きなところがいっぱいありすぎるからこそのただ好きだ!なんだもんな…。

だからなんとなく好きとか言うけど心の中で全然なんとなくじゃないから!推しくんだから推してるから!ってめちゃくちゃ思ってます。誰かいい塩梅の回答を教えてください。

相手が親とかよく会う友達とかなら家のテレビでDVD流したり写真集を見せたりすることは出来るじゃないですか。親の場合は何も無い時間にDVDを家で流す作戦と「あっこの番組に山田くん出るから録画しといて」と、自分で録画すればいいことを敢えて親に言うことで知ってもらう作戦などで浸透させました。両親どちらもオタクではないので、最初は同じ作品を何回も見ることや録画しているのにリアルタイムで見ることに対して疑問を抱いていました。一般的にはそれらはやらないことにわたしは驚愕しました。今現在は推しにお金を落とすことも現場に行くことも肯定的に見てくれています。やったー。

Twitterのフォロワーとかならもっと簡単です。自分が楽しそうにツイートしてたまに予告動画とか載せてたらそれをチラ見してくれたり「これ好きって言ってましたよね?」とか反応してくれます。あと顔が見えないからわたしが気持ち悪い顔して文章打ってるのとか見えないし楽です。うるさくてもさよならしないフォロワー優しすぎる。

 

あとタイトルの好きな理由がすぐ言えないとは少し外れているのですが(というかここが本題かもしれない)推しの一番好きな役も決められません。 やばい。わたしフォロワーさんに「推しの一番好きな役を教えてください」とか言ったことあるのに自分が答えられないとかやばい。でも決められません〜〜優柔不断なのかなんなのか。

でも他の推しやかつての推しの一番好きな役は答えられるんですよ。松坂桃李くんも好きなんですけど、彼だと「MOZU」の権藤剛です。危うくマジ恋するレベルで好きです。あと「孤狼の血」の日岡秀一。以前感想文を書いているので興味がありましたら見てください(ダイレクトマーケティング)

 

かつての推しの成宮寛貴くんだと「ブラッディ・マンデイ」の神崎潤が好きです。あと「Stand up!」のうだやんも可愛い。ここまで書いて気づいたけどやっぱり一番決められてない。二つ挙げてんじゃん。これは苦しい言い訳ですが、一つ挙げたら「そういえばこれもめちゃくちゃ好きだわ」っていうのが出てくるんですよ。止まらない。止まらないよ。

現推し山田裕貴くんに至っては最初から役が複数並んでくるのでめちゃくちゃ困る。「おれがいちばん」っていうアピールしてくる。彼を知ったきっかけであり認知した状態で見た初めての役である安堂拓海くん…?シリーズごとハマった村山良樹…?沼に叩き落とした安藤忠臣…?映画を見た後頭の中で考えが止まらなくなって本人に役についての長文のファンレターを出した裕二…?推しの顔を持ち推しバンドの曲*1をバックにベッドシーンしてた黒井さん改め志賀拓巳くん…?あかんあかん。助けて。他にもめっちゃ出てくる。みんな違ってみんないいがいかんなく発揮されているというか、わたしにとってツボな役をたくさんこなしてるんでしょうね。総合一位が決まらない。なのでもう決めなくていいよね…?という境地に達しています。

そして「こいつ何言ってるんだ?」と思われてもしょうがないことを書きますが、それぞれの役、山田裕貴と分離して別個体として今もどこかで生活してるでしょと思うんです。何を言っているのかわからないと思うが、多分わからなくてもいいと思います。ただ推しが役を生きすぎてる。生きすぎて分離した。

もはや元々その人物(役)がいて、撮影する時だけ推しがその人物の姿を借りて演じて、終わったら返してるような気さえする。推しが一部分だけ取って見せてる感じ?なんでそう感じるのかって、ちゃんと切り取った部分以外も見える演技をするんですよ。これ言葉で説明してもわかりにくいからやっぱ出演作品見て欲しい〜〜ちゃんと見える演技が出来ているっていう根拠が脇役だったのに「続きや過去が知りたいとスピンオフを熱望され、実際にスピンオフが実現したケースがある」ということなんですよ。これ別記事で詳しく書きたいです。みんな大好き忠臣さんだって元は脇役だったんだぞ!*2まだ大っぴらには書けないけどあの作品のあの役も下の位置からスタートだったのに推しや共演者の方たちが努力して積み重ねて人気が爆発してスピンオフだからな!アレいつ解禁するんだよ!あっちのスピンオフもちゃんと見たので知ってるんだからな!

推しがその役をやることで役の深みが増して更に好きになる現象が起きているので、推しが演技のお仕事してるところが好きになります。やっぱり推しくんが一番好きです。逃げたと思われる回答でごめん!好きな役つってるのに役じゃないね!

こうやって役名書いてるとつくづく思うけどわたし悪役というか世間的に見て悪い方に属する役が好きだなぁ〜と思いました。ほぼタイトル詐欺みたいな記事になってしまった。

 

 あと最後にリンク貼り付けて宣伝すればいいことに気付いた。えい!写真集だよ!

 

 

山田裕貴 写真集 『 歩 』

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*1:ポルノグラフィティのカメレオン・レンズは名曲

*2:ガチバンのみんな大好き黒永勇人編のラスボスでした。トキオ編のラスボスでもある