何か書けたら書いてます

何か書けたら書いてます

愛田先生の話

 

 

毎週楽しみにしていたホームルームが終わってしまった〜…いやほんと最初に書いとくけどこの作品を推しである山田裕貴さん主演で観れたことに大感謝です!ありがとう!

 

文章構成力がないし考察も出来ませんが、全話観終わって、面白かった〜しんどい〜苦しい〜etc...混ぜ混ぜされている熱が落ち着く前に、個人の感想として書き記しておこうと思って書いてます。

サラッと結末書いちゃったのでネタバレ注意です。

 

 

 

 

ホームルーム第一報聞いたときの感想は、『推しが変態教師!?ホェ〜ぴったりじゃん!』って感じでした。

あとやりたいってインタビューで答えてた教師だったから叶ったね〜(;_;)って喜んでました。

監督は小林勇貴監督でこれまたテンション上がったな…勝手なイメージ(これまでの作品に出演されていた俳優さんの傾向とか)で小林監督は山田裕貴くんタイプの役者さんが好きそうだなと思っていたし、小林監督の携わる作品は大胆なテーマや作風がまず目につく印象だけど、中を見ると繊細だな〜と感じることが多いから割と好きです。

他作品だと『GIVER 復讐の贈与者』のグラスタンクの回(これは西村監督回ですが)や最終話の演出が好きです。次はスカムを見たい。

10話と他の連ドラと比べると多めの話数だったと思うけど、1話30分なのもあって間延びすることなくテンポも良く進んだのでかなり見やすい方でした。

 

 

 

あらすじは簡単に言うとラブリンの愛称で知られる愛田凛太郎が夜、全裸で桜井幸子という女子高生のベッド下に潜んで、プレゼントした睡眠薬入りの飲み物をまんまと飲み、深い眠りに誘ったあと夜な夜な色んなことをするっていうまあかなりやばいものなんですけど、ただの変態教師の狂愛ドラマと侮るなかれでしたね。

 

序盤こそ笑える要素があったりしたんだけど、後半になるにつれて喉奥に何かがつっかえたようなそんな息苦しさを抱えながら毎週見てました。

6、7話あたりでそれを感じて、ついに9話でもう吐きたくてしょうがない、ってところまで進んでしまった。それが10話のあの赤子のように泣き叫ぶ愛田(ここではラブリンとは呼ばない)で昇華された感じがする…。

こんなに序盤と終盤で見るテンションが変わったのも珍しいかなと思う(わたし比で)

 

テーマは愛だけど、愛って凄く曖昧なものかもしれない。

愛の中には一言では表せないいろんな想いがあって色んな形が混ざり合って、それが良いことなのか悪いことなのか、愛があれば幸せに繋がるとは限らない、場合によっては人を狂わせるし、壊せるし。

逆に自分でもわかってない自分の中身に気付くことが出来る。

すごく難しくて、深く考え込むとこんがらがりそう。

エンディングのパスピエの『まだら』の歌詞、そのまんまこの世界観でビビっちゃうね!この一曲で忙しい人にもホームルームがどんなドラマか分かっちゃうかもしれない(?)

 

 

見てて常々思ったのが、愛田の言う愛ってなんだろう?桜井に対して好き、守りたいっていう気持ちを表現するにあたって本人の意識がないところで世話をしたり、不幸にさせて救ってあげることが愛なんだろうか?

そんなのただの独り善がりじゃないの?ということ。

 

こっからは拙い個人の解釈なのでサラッと流す(流して欲しい)けど、

愛田凛太郎の核に、ママンにずっと言われてきた『大切な人を救うヒーローになりなさい』っていう言葉があり、

結局ママンは自殺していなくなってしまったから、

自分はママンを救えなかった、

ヒーローになれなかった。

それが呪縛としてずっと心に残っているからなんじゃないかな〜と。

ママンの言う通りのヒーローにならなきゃっていう気持ちが強くて、不幸で可哀想な人を守ることこそが愛だ、と思ったとか。とにかくママンの約束を守りたい、愛さないと、だから不幸で可哀想な人が欲しかった。

 

桜井は親が居なくて家に独りでいる。

可哀想に、じゃあ俺が世話してあげるね、

でも学校は平和だ、ヒーローは退屈な平和を求めてない。

じゃあ不幸で可哀想な桜井をいじめて助けよう。

これで俺は桜井に愛を与えられるし学校でもヒーローだ!ママン!ぼくはヒーローになったよ!みたいな。

ここまで書いておいてなんだけど非常に悲しいです。胸糞悪い…とかじゃなくてもう哀れみの目を向けてしまうぐらいに。

何が哀れって、愛田はこれを純粋な愛と信じて疑ってないところ。

 

愛という大義があれば、

不法侵入合鍵(愛鍵)作り盗撮生徒をいじめるetc…が平気でできる(罪ではないと思っている)、桜井をいじめや愛田本人から救おうとしている白鳥さんやマルたちは自分たち(ここでは桜井も含んでいる、愛田が含ませている)を邪魔をする悪役にしか見えてなくて。

 

そして、この愛の中には崇拝や依存も含まれていそう。夜の課外授業として桜井を世話をしているとき、彼女を綺麗な美術品として愛でているように感じて。

愛田の理想も重ねていたんだと思う。もはや桜井を人として見ていなかったかも…?

桜井から好意を向けられていたら普通は両思いだ!ってなりそうなところなのに愛田は恐怖していたから。桜井には人だから感情がある。それに気付いて、理想が砕かれそうになって酷く動揺してしまったのかな。

あるいは、愛を与えるばかりで向けられたことがなかったから、どうすればいいのか分からなくなってしまったのかな。

 

これはこちらから見たら歪んだ愛、もはや愛とも言いたくないようなものだけど、幼少期から囚われ続けていた愛田凛太郎の思い描く愛がこれだったってだけ。

 

『桜井を不幸にしていいのは俺だけだ』

 

これ、愛田先生の最大級の愛の告白だと思うんですよね。

俺以外は誰も不幸にできない、俺以外は救えない。世話もさせない。誰も近付けさせない。誰にも邪魔はさせない。簡単にいうと『支配』ですよね。桜井を支配したい。もっとポピュラーにいうと独占欲?それが詰まった言葉だなあと。

 

その愛は全部理想の押し付け、崇拝、支配欲、愛に囚われてしまった化け物。愛を与えるだけで受け取ることを知らない哀しい男が愛田凛太郎の正体。

 

でも、愛田は愛に囚われた化け物な姿だけじゃなく、美術教師ラブリンとしての顔もしっかりあったんだ。

ラブリンが通る度に生徒たちが親しく挨拶をしてくる、ついてくる、楽しく笑っている。生徒たちも教師として惹かれるところがあったんだろうと思う。例え生徒にはラブリン(上辺)の面しか見えてなくても、ラブリンは生徒に慕われてたし、愛されていた。

でもその愛は愛田には見えない、愛の形を知らないから、受け取り方も知らないから。せめて受け取り方を知っていたら…と思ってしまう。

 

絵画について楽しそうに解説するラブリンめっちゃ良くないですか?特に裸マフラーで桜井に説明するところ!ズル〜!あの時は美術が好きな教師ラブリンの顔しててとても好きです。お花を世話してるところも好き。

チョロいから仮にわたしがあの学校の生徒だったらラブリンのファンになってます(?) あとハートのパンツチョイスなあたり自分はラブリンという自覚が見えて何気に好きです。

 

それはさておき、わたしはこの物語を10話も見てきたのに、愛田凛太郎という男を心の底から憎めなくて困ってます。

桜井に拒絶されてマル達に自分の正体暴かれて泣き喚いててもフーンでも自業自得じゃね?って突き放すことが出来ない。

それは演じているのが推しだからとかそういうことじゃなくて(多少は入ってるし認めます)、自分の掲げる愛を抱えて一生懸命奔走した。一途な思いが嘘じゃなかった。だから頑張ったね って泣き崩れてる彼を抱き締めたくなるようなそんな気持ちが溢れてしまう。

前述したラブリンとしての顔も相まって、気付いたら変態教師に親しみを感じてしまっていた。

いつの間にか自分がラブリン側にいるんじゃないだろうか、その戸惑いと迷いが喉奥に詰まったような圧迫感と吐きたい気持ちを呼び起こしてしまったのかもしれない。正直苦しかったけど、不快な苦しみでは決してなかったです。そんなモヤモヤを昇華しきれず抱えたままドラマが終わられたら憎めたかもしれない(笑)

 

好きな人を愛でたい、救いたい、守りたい、そういう感情は自分も持ってるから愛田を全否定したくないのかもしれない。苦しい気持ちになったのも何処かで共感してたからかもしれない。

行動は理解できないし許せないけど気持ちは分かる、そんな狭間にずっといるとしんどくなるよね?

スッパリ否定出来たらどれだけ気が楽か。

桜井も愛田の本心を知ってからはその狭間にずっと居たんだと思う。

そこからどう動くか?それで次の世界が変わるんだと思う。

 

結局愛田凛太郎は自身の持つ『愛』から解放されることなく、愛田の愛の授業を受けた桜井もまたその愛に解放されず、月日をかけて恋をした相手の心を理解をしようとした結果、第2の変態教師となってしまう…という綺麗なオチ、とても良かったです。愛で壊れ繋がれてしまったのかな、桜井も…。

 

 

竹ノ内が言った『相手のこと考えずに自分の気持ちばっか人に押し付けるのは絶対間違ってる』っていうのがシンプルにして最大の答えなんじゃないかなと思う。

これは何もこの話に限ったことじゃなく、全てのことに言えると思う。

相手のことが好きだったら何やってもいいのではない、コミュニケーションは相手がいて成り立つもの。愛情があるのは素敵なこと。でも時として人を傷つける武器になってしまう。ホームルームという作品を通して、また改めて思った。

そして生きている人間を推しているオタクとしても、これは非常に大事なことだし、最も気を付けていることでもある。

 

 

ストーカーとかそういう直接的なことだけじゃなくて、愛と称して独り善がりに自分の思いをぶつけてしまう行為のことだったり、好きという気持ちが暴走し行き過ぎてしまうと…

 

愛を持ってる人間なら行動ひとつで誰でも愛田になれる。

なってしまう。

 

自分がそんな『愛の化け物』にならないように。

愛田先生の授業で学んだこと。反面教師ですね。

 

 

散々苦しい苦しいと書いてきましたが、

苦しすぎてついには泣いたシーンとなると、杉野くんが出てくるシーンの、おもちゃ(モバイレーツ)を拾って女の子に渡そうとする→別の道で幸せを手に入れていた椎名先生にそのおもちゃを取られるってシーン。もう、いっっちばん泣いた。

 

愛田へのトドメは桜井からの別れの挨拶だろうけど、

おもちゃのシーンは改めて『愛田先生は最後まで愛する人を守るヒーローにはなれませんでしたね。』って言われてるような気がして

もう追い討ちやめてください(;_;)ってこっちが泣くぐらいには凄く愛田のことが好きになってるし、可哀想だと思ってしまっていたのかも…

そう、わたしは愛田のことを不幸で可哀想だと思ってしまった。

ほんの少し、救いは無いのかな、守ってあげたいな、という気持ちが生まれてしまった。

今までとってきた最悪な行為を見ていても、そう思ってしまった。

 

この気持ちは過ちの第一歩なんだろうか?

やっぱり誰でも愛田凛太郎になる可能性を持っているのだろうか?

 

そんなこの先進んだら底なし沼に行きそうな考えに至ってしまって怖いよ。

その域まで考えさせようとしてくるこのドラマ、わたしの中では伝説のドラマとなりました。

一気見がしたいよ〜!

わたしの地域では放送されていなかったのでTVer(小さいスマホ画面)で視聴していました。だから1週分しか見られないし、細かい小ネタやこだわりポイントもたくさん見逃している可能性大…繊細で分かる人には分かるような演出などが散りばめられていそうだし……クソ〜大画面で見たい!DVDはよ!!

 

 

 

最後にドラマ版ホームルームの良かったところと山田裕貴さんはすごいぞっていうのをアピール(?)して終わりにします。

 

  • 良かったところ

原作改編はほんとに良かったと声を大にして言いたい。ドラマの前に原作もしっかり読みました。正直これは規制やらなんやらでヤバそうだ…と思って不安になりました。

原作のラブリンは主に桜井を性的に搾取してるから。だから原作ラブリン嫌悪感凄い。

だけど、原作でヤバそうだ…ってなったところは全部なくなってて、ドラマでは桜井を性的に搾取してるところは(見た感じ)なかったです。前述した通り、ドラマのラブリンは桜井を美術品として見ている印象があるので性的搾取なんて地雷中の地雷でしょう。それは序盤から感じていて、このラブリンなら桜井の下着被ったり脱がせたりアレアレしないだろうという謎の安心感がありました。変態に安心感を持つな。

だから原作を知ってて性的搾取のところが引っかかってちょっと…って理由で躊躇ってる人にはドラマは案外見やすくなってるかもしれないよってことを言いたい。

そして桜井のサイコパスみが薄れていて、愛田のしたことに恐怖と嫌悪を感じているし(自分の理想が崩されていくショックも相まって)ラストのナチュラルセクハラする男性教師に向かってアウトですときっちり言うところは親指立ててしまった。

ドラマ見終わってから原作読む人はラストの展開があまりにも違うからびっくりするのではなかろうか(笑)

 

 

山田裕貴さんの大好きなところのひとつが役と作品の世界をとても大事にしてらっしゃるってところなんですけど、作品の世界の人間をそのまま生きるから自然と言葉が出ちゃうし行動しちゃうっていうエピソード聞くと期待と幸福度がめちゃくちゃ高まるんですよね。山田さんのそのアドリブだったりアイディアが尽く心に刺さるのでその度に興奮してしまう。

 

愛田凛太郎という哀しい男がただの狂った変態で終わらなかったのは間違いなく山田さんが寄り添ってくれていたからだと思うし、正直に書くと山田さんが演じてくれたからわたしはここまで愛田先生に感情を狂わされたのかもしれない…笑

『夜の課外授業』やイタズラを仕掛けてるときの生き生きした表情や、害虫駆除の際の殺気、体だけ成長してるけど精神は子供で止まってしまってるんじゃ…と思うような奇妙さ、ママンに見せる顔や声色…そのどれもが魅力的に感じた。

わたしは特に山田さんが生きた役の中では黒くて重たいものを抱えてるような表情が見え隠れするところや、追い詰められて何かが覚醒したときの表情が凄く好きなんだなと改めて思いましたね!

例として前者は刈谷くん、後者は忠臣さんとかが当てはまるし勿論大好きなんですけど、また山田裕貴の好きな役が増えてしまった。

 

 



山田裕貴 on Twitter: "さぁ 『#ホームルーム』 9話 監督の言ってた 超直感からの… 台本にない言葉が ぶわぁーっと 溢れた時の顔ですかね ☑️3/19 MBS、テレビ神奈川 ☑️3/20 チバテレ、RKB ☑️3/23 SBS ☑️3/25 テレ玉 #ホームルーム祭 #ドラマ特区 @homeroom_drama… https://t.co/yUITayAK0b"

 

9話の予告画像のこの愛田、咄嗟にママンを見る目だ…と思った。

実際に目の前にいたのはマルだったので違うかったんですけど、マルに叩かれてる愛田のあの光景が何故かママンに叩かれてる凛太郎に見えてしまったんですよ。

実際にママンに叩かれてたとかそんなシーンないのに。ママンはこうやって凛太郎を座らせてから手を出してたんだねって何故か自然と思ってしまった。

山田さんの演技を見ていると直接見えてないシーンまで想像してしまうことがあります。見えないシーンはこちらの勝手な想像なので同列に語らないよう線引きはちゃんとしたい。

 

ホームルームという作品を通して愛田凛太郎の人生の一部を見届けられたのかな、と。あくまで一部なんですよね。

こちらが観測できる部分はここまでだけど、死んでない限りこれから先もその人の人生はあり続けるし、逆に観測する前からその人は生きて人生歩んでいるから。

 

山田裕貴という俳優に出会ってからそういう考えを持つことが出来ました。

その考え持ってから今まで見てきた作品振り返るのも楽しくなるし、これめっちゃ良くないですか?今まで見てきた世界を更に深く見ることが出来るじゃんって気付きを得ました。見る角度を変えれば世界が違って見えてくるみたいな(違うかもしれない)

推しを推すことで気付いたこと、好きだなと思うところ、他にも数え切れないほどありますがキリがないのでここまでで。

 

 

 

はーーーラブリンの授業に参加出来て良かった!

愛で狂った人達の悲しくて考えさせられる物語だったかもしれないけど、現場では愛がたくさんあったんだろうなと感じられる作品に巡り会えて幸せです。

TVer1位おめでとうございます!わたしのような住んでる地域で放送されていない勢も興味持って観てたのかなと思うと届くところには届いているんだなあといち視聴者としても嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

ヤンキーチームのクランクアップの画像でラブリンが👅してるのは不良=👅なのか(笑)終わりのないのときもしてたからそうなのかも?

 

 

 

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幸せをくれる人とわたしの話

年が変わるまでにはこの記事書きたかったー!書けました。

 

ブログ、載せたらきっと誰かが読むかもしれないから、見られても大丈夫なように考えなきゃ、とか考えながら書いてて(これでも考えてる)

 

だけどもそうすると筆がめちゃ止まるし、結局足りない頭で書いてるので読みにくい、これは一体何を伝えたいんだ?過去のブログを後から読み返したら何言ってんのかわかんないんですけど?みたいなことが起こってる。

だけどもさ、もう吹っ切れてみればいいのかもしれない。『もっと素直に書いてみたら?』という天のお告げに従ってこの記事書いてみようと思った。

 

以前推しについて紹介するブログを書いたんだけど、この記事はあれをもっと自分勝手にわたしの好意をぶつけながら感情的に書いた記事になります。ただの自己満足記事!解釈違いは知らない。ごめんなさい。

誇張なくわたしは彼に、人生を変えられたし、知れて本当に良かったと思ってる。

 

 

前の推しを引退という形で強制的に降りるということになってしまったわたしは本当に『生きる希望をなくした空っぽ人間』だった。そんな時に出会ったハイローを経て他の作品も重ね、裕貴くんが推しになるんだけど、やっぱり新しいことにハマるって物凄く楽しいし、調べれば調べるほど景色が一新されてとても眩しい。今考えるとこのときのわたしが普通状態なら好きな俳優さんの一人になってたかもしれないなとも思う。空っぽ人間だったから余計すごくのめり込んじゃったのかも。

 

色々素敵だなと思ったけど、わたしが一番衝撃的だったのは、現場の良さだった。

初めての現場は決して安くはない交通費を支払って、あんまり近くない席に座って。それなのに今まで感じたことの無い高揚感に包まれた。

凄く笑顔で、周りに気配りができて、お客さんを楽しませようとしたり、共演者の俳優さんとも和気藹々としていて。こんな空間にいさせてくれる幸せを感じた。

あとめちゃくちゃかっこよかった。世界一かっこいいんじゃない!?と本気で思った…笑 席遠かったのにね。

 

それ以来、現場の良さに気付いてしまって、行ける現場はとにかく行きたい。一目見たい、会いたいって気持ちになった。

何ヶ月かに一回見れればいい、席はどこでもいいって感じだったのに、いつの間にかたくさん会いたい、近い席に座りたいなんて贅沢なことを思ったりもしていた。オタクは強欲。

綺麗なこと、楽しいことだけじゃないことがオタクを続けていると必ず起きる。求めすぎたり無理してしんどかったこともあったし、本人や周りの言動に振り回されてキツイと思った期間があった。

 

わたしは推しを応援している。これは間違いない。でも応援しているけど、推しの言ってることに手放しに賛同してついて行けるかというとそうでもないから、わたしは推しを応援してる、推してると言ってもいいのだろうかと悩んだりもした。

去年、あのブログとか、あの映画前の不安定な感じが目に見えてあったあの時。あの時が一番キツイと思った期間。推しに不満がないと言ったら嘘です。なんでそう思うわけ!?ってちょっとイラついたこともあった。今だから言える。

推しを応援することって義務じゃないから降りようと思えば降りればいいし推し続けたいなら続ければいいし、案外都合がいい。きっぱり降りる人が薄情なわけじゃない。信じてついて行く人が偉いわけじゃない。選択は自由だって冷静な今ならそう思える。でも必死だった当時のわたしは、結構苦しかった。オタクが何を思ったって何を言ったって結局本人がどう動くかだから、信じるしかなかった。

 

この悩みもモヤモヤも、今振り返ればこんな時期もあったよねって思い出を語れるぐらいになってた…。そのぐらい今の彼はかなり見てて安心感があるなと思います。

 

朝ドラに出て一気に知名度が上がった今年、ファンも増えたろうし、舞台もやって撮影が詰め詰めで。本人も目まぐるしいのではないだろうか。

オタクも駆け抜けた一年だったけど、 どれも本当に行けてよかったなと思った。

特に舞台は生の演技をこの目で見られる絶好の機会だったし、行ける限り行って、その度に感じるものが違って。カテコで立ちたいのに圧倒されてもう立てないぐらいでした。

賞を取ることも出来たそうで、記憶にも記録にも残る舞台。円盤化もされるそうでまた観れるのが楽しみ。これから放送されるドラマも映画も楽しみ。

推しには自分の職業、作品、人に対しての愛があるから、こんなにも惹き込まれるんだと思っています。真剣だから伝わるし、何事にも向ける愛情が大きい人は魅力的。だからこっちも真剣に見たいし、愛を向けたい。

 

この前の横アリの日は大事な撮影があり、本人は眠れるかも心配してたぐらいだしその翌日にZIPもあるような超ハードスケジュールなのに、撮影が終わった後村山さんの格好で現場へ駆けつけたときはこの作品へのとてつもない愛を感じたし、はいろー卒業したわけじゃねぇから!!って宣言するために来たとしたらほんと…こちらの語彙力が追いつかないぐらいのとんでもない愛だと思いますね…。

わたしは村山さんのことが大大大好きなのでその宣言はとっても嬉しいし、幕張のサプライズ出演ときはホテルで村山さんのスカジャンを抱えながら涙を流して寝ましたね…(事実です)

村山さんめーちゃめちゃかっこいいんです。作品何回も見たはずなのに村山さん出てくる度に顔覆っちゃうぐらいどタイプなのでわたしと一緒に作品見ると面白いと思います(?)S1からザワまでまるっと好きです。

もちろんキャラクターの土台は製作してくれた方たちによるものなのですが、そこから磨いて成長してかっこよくしてくれたのは推しの演技と作品に対する愛情の賜物だと思っています。推しの好きなところです。

 

上記の幸せで楽しかったことはほんの一部なわけで、人ひとり追いかけてるだけでこんなに楽しみがあるなんて、なんて幸せなんだろうか…。わたしを明るい世界へ連れて行ってくれた推しに感謝…。

 

 

 

 

 

~ここから先は感情ぶちまけコースなのでより一層人を選ぶ内容となっております~

 

 

推しくんはわたしの王子様♡ってノリではないけど、わたしを明るい世界へ連れて行ってくれた人だから、推しは言わば王子様と言っても過言ではない気がする。酔ってません!

現場に行くときの身なりは気を付けたいし、普段着ないような服を着て、メイクも真面目にやってます。王子様を一目見たくて、庶民の女の子がパーティーに参加するためにおめかしするような感じ。

お姫様になれたらどれだけ幸せだろうか…とも思うけど、その思いは一旦、密かに心のどこかに置いておいて、素敵な王子様のいるパーティーに参加出来る喜びを味わいたいと思ってます。わたしが現場に行くときはそんな気持ち。 

 

推しが笑顔でいてくれれば一番幸せ。もちろん、もちろんそれが前提であるけれど、わたしが推しを好きな理由が、推しがいることでわたしを幸せな気持ちにさせてくれるからなのかもしれない。村山さんだってそうだし、様々な役を生きて色んな姿を見せてくれたり、好きな物に囲まれてる推しを見るのも幸せ。あとお姫様になりたい庶民の女の子の気持ちになれるのも、結構幸せです。いままでそんなチャンスというか、そう思う機会がなかったもん。自分に自信がなくて、今も自信あるかと言われたらないけど、推しに出会う前は庶民にすらなれないと思ってたから。少しずつでも自分と向き合っていこうと思えたきっかけ。

自分に似合う服ってなんなのか、似合う色ってなんなのか。考えたこと無かったことに目を向けて考えて、服選びをフォロワーに手伝ってもらったり相談に乗ってもらったりした。ただ席に座ってるだけなので、推しに自分の姿を見られるはずがないんですがこれは気持ちの問題で、普段の格好で推しのいる空間に入る自分が許せないせい。

あくまで『推しと自分』なので、他人の服装や言動、推し方にとやかく言うことはないし、そんな周りを見る余裕なんてない……。からこちらもほっといて欲しいし介入してこないで欲しい。これは切実…。オタク同士のゴタゴタを見てもいい気しないしね。

 

 

推しの笑顔が見れて幸せ。

それ以外にも色んな姿を見せてくれる幸せ。

生きてそこに立ってくれているだけで幸せ。

夢や可能性を見せてくれる幸せ。

わくわくさせてくれる幸せ。

掘ればもっともっとあるけれど、とにかくたくさんの幸せをくれる人だから、せめて推しの幸せの邪魔はしたくない。いまはその気持ちが強い。

 一時期これって恋愛感情入ってねえか!?と錯覚したりもした。いや〜向こうからしたら知らん女に勝手に恋心抱かれるなんて超怖いね……。

 

たまにある接触イベント、お仕事だから当たり前ではあるんだけど、握手してる数秒間、自分にだけ目を向けてくれて、話を聞いてくれた時間が本当に嬉しかった。やさしい声と強く握ってくれた手の力は未だ覚えてます。推しの目はいつもキラキラしてて、ずっと見てたらわたしの目から涙が出てきそうで必ず一回は逸らしてしまう。わたしには眩しすぎる。向こうは逸らさずに見てくれているのにね。ごめんね。

 

いつの間にかそんなクソ重感情を抱いてしまい、勝手に苦しんだりしてた滑稽なオタクがわたしです。

 

オタク間でよく話題になる話が、

同担拒否なの?と、もし推しが結婚したらどうする?って話なんですけど、

わたしの場合は同担完全拒否ではないけど歓迎でもないって感じかなと最近気づいた。いや今繋がってくれてる同担さんに失礼かもしれないけど若干拒否気味…笑 っていうのは、文字上だけの付き合いというものが分からなくなってきたのが大きいのかもしれない。

同じ人が好きなのに、考え方がまるっきり違う…という方だとちょっと怖いんですよね。現場とかで会ったりして、面と向かってお話したら凄く話が合うな〜って同担さんとはめっちゃ仲良くしたいし、推しがこの前テレビで言ってたLINEより電話、面と向かって会話したいって気持ちはとても分かる。だから同担拒否ではないけど手放しで歓迎でもないという微妙な返答になっちゃう…。人見知りのくせに会いたがりなんですよね、Twitterで会話したりやりとりしてるフォロワーさんには会いたいですってすぐ言っちゃう。

 

そしてもう一つ、もし推しが結婚したらわたしは確実にショック受けるし一日中、下手したら数日は泣くと思います。笑

でもいつか必ず祝うから、今は時間をくださいってタイプです。祝いたいよそりゃ!!だけど今すぐは無理なんだ!!!って感じです。

 

普通に推しを応援しているファン、ましてや本人にこのような感情をぶつけるなんてことは死んでも致しませんので、こんなブログや鍵のついた秘密のアカウントでポロポロ漏らす日々です。これがわたしです。

 

 

 

 

ハーーーースッキリした!!!!!!これにておしまいです!!

2020年も楽しくオタク出来たら嬉しいな!!!!!よろしくお願いします!!!!!!!

 

 

この前のZIPを見たらこんなことを仰ってて。

それは仕事でメンタルをズタボロにされたわたしにとても効くんだ…、こんなタイミングでこんな優しい言葉を推しの口から聞けてわんわん泣きました。

ありがとう、貴方に生かされたわたしも主人公でいていいんですか?来年も笑顔でいられますように。

 

 

 

 

 

『終わりのない』の、終わりのない感想

11月半ば、『終わりのない』という舞台を見ました。

 

わたしにとってはこれで山田裕貴くんの生の演技を初めて観ることが出来る、肌で感じることが出来るって楽しみにしてたもので。

裕貴くんは映像メインだから、舞台は3年前の武蔵以来だったので(下北で落語やってたけどあれはノーカンとして)珍しいと思うし、ほぼ出ずっぱりの所謂主演でした。

 

 

いや〜〜〜〜〜!本当に観てよかった!!

 

 

わたしは板の上の表面だけじゃない、立体的に何かを考えさせられるようなものを見せてくれるだろうと観る前から思ってたし裕貴くんに対してのハードルは上がってた。あの山田裕貴だよ?見た後に何も残らないなんて微塵も思ってなかったし、観終わったあと言葉にならないような特大感情を植え付けられる覚悟もしていた。でも、わたしが思ってたそれよりも彼はもっともっと先にいた。簡単に言うと『天才』なのかもしれないけど、天才って言うだけなのもなんか…もっとハマる言葉ないの!?って思うし、行くあてはないけど動いてないと気が済まない、ただそこで足踏みしたくなるほどもだもだしている。言語化できない!

以下この舞台を観た個人の勝手な考えと感想になります。ごちゃごちゃしていて読みにくいです。

 

 

この舞台、量子論多世界解釈?哲学?って何?と疑問符だらけで一回観ただけじゃわたしには分からなくて、『すごいものを観たんだ』って感じだったのでただ呆然だったんだけど、繰り返し観ると最初のコレはああだったんじゃ?と思うようになり、完全に理解できたわけじゃないけど途中から心が暴れだしそうになった。個人的大好きな映画『ヒミズ』のラストシーンの住田頑張れー!の感情に近いかも。

 

蓋を開ければ哲学やらなんやらって言葉が出てきて難しそうに感じるだけで、一個人でありみんなの物語だった。悠理もダンも杏もみんな、人間も機械も関係なくみんな。

 

悠理は碌でもない人間だと思っていても、誰かにとってはかけがえのない大事な人だし、愛情を受け入れることができるのに、身体が成長するにつれて、受け入れられなくなってしまった。もっと自分は取るに足らない存在だと知れと父親が言うんですけど、お前は特別じゃない、お前は親の愛を無条件で受け入れる資格があるんだぞって言ってるような気がした。

10歳になり反抗期に入った悠理を放任して、当の悠理はだんだん引きこもって自ら心を閉ざしてしまう。昔はそれでよかったけど、大人になるにつれ人や親と親しすぎるのは恥ずかしい、なんか気持ち悪い。そんな感情が生まれて、どう接していいのか分からないからこうなってしまった。

 

もうここら辺わたし、わたしなんだわ…。悠理って一人っ子だから余計に人との接し方が分からなかったんだと思う。一人っ子は歳の近い身近な人、家族がいません。だから喧嘩の仕方も分からない。幼馴染のリサとハルキは居れども他人だからどこか遠慮が入る。とにかくどうすればいいか分からないから何も出来ないんだよね、わかる…。人と接しにいくより一人でゲームしてる方が楽だもの。

だから序盤すごく怖かった。初見は観ることに対して緊張して息ができないほど苦しかったので余計に怖かった。

悠理はわたしだと思ったが、流石に避妊なしでやって相手が流産してほっとするようなクズではない。あれも人生の中でのひとつの『過ち』なんだろうけど流石に重い…。たまに入った回で『はい、クズです。』で笑い声がしたけどあんなん笑えねえ。

 

両親が離婚、幼馴染は地元を離れて悠理は一人暮らしをしろと唐突に言われて悠理はそこでやっと孤独を実感したのかな?半ば自暴自棄状態のまま海に入り溺れてしまう。

そこから宇宙を通した無意識の旅が始まる…、、ってところでちょっとわたしの気分は落ち着いた。いや、めっちゃ苦しかった…。一人で閉じこもることを選ぶことと、孤独になることは違うんだよね。閉じこもることを選べるってことはそこには閉じこもることを許す人がいるってこと。無理矢理外に出そうと思えば出せるのに…。と思ったので。だから悠理をキャンプへ連れ出したということはいよいよ『閉じこもることは許さない』と宣告されるということだ、って直感的に思ってしまった。

 

逃げた先は1000年以上も先の宇宙船の中。そこにはユーリのクローンを作って再生を試みている3人の人間と1体のAIがいた。ユーリと同じ体の悠理の意識がそこに入ったことで、AIダンは悠理に興味を持つように。

 

ダンさん、めっちゃ好きです。動きがもう完全に機械で、無駄な動きが一切ない。でもわからないことはわかりませんとはっきり言うしあのダサいポーズは一緒にする。可愛い。

 

ここは悠理は9歳のときに事故で亡くなっていて、地球が滅んだ世界。人類は孤独で住む星を求めて旅の途中。父親の願いは届かなかったのか…と切なくなる。そもそも悠理が9歳で死んでいるので当時の両親を思うと既にしんどい。

 

ここで出てくる惑星探索のメンバーは、元いる世界の悠理が『過ち』のせいで失ってしまった人間関係なんですね…。そんな3人が『死んだ人間を生き返らせようとしている』という『過ち』を犯している。でもそのぐらい彼らにとってユーリは大事な存在で、必要としている。21世紀のノリ?でガヤガヤしてた悠理のことを元気いっぱいって言ってたのは面白かったです。例えバグでも可愛いんだ。

 

何回か観ているうちにここでのアンの態度が気になった。これ、もしかしてアンの中に杏がいます?悠理への嫌悪感物凄いし、ダンさんの『次のユーリを起こしますか?』にすぐ反応していたし。杏のことも考えてたらもうわけわかんなくなりそうで一旦置いてます。難しいことは分からないよ…。

 

結局実験は失敗として、悠理を宇宙空間へ放り出すけど、ダンさんは何やら悠理に強い興味があるようで。また呼ばれることになります。

 

 

宇宙空間に放出され、意識だけで漂っていた悠理が目を覚ますと、別次元の地球によく似た星のイプノスの島で目覚める。

 

ここ、めっちゃ自由じゃないですか!?びっくりした。イプノス人は無意識で生きているため無意識に歩いているからか、どの公演でも全然違う動きしてた気がする………。日暮は最初どうやってイプノス人と意思疎通をしたんだろう…。

この星が子供だから、ここの人類も子供。頭の中に神様を飼っていて、その神様と無意識のうちに会話をしている?それが閃き?それは子供特有のもので、大人になるにつれ失われていく?いや、信じなくなるのかな。じわじわと分かるようでまだ分からない、そんな感じです。

ここの星は地球にそっくりだ!と日暮は言う。そっくりというか、そのものかもしれない。ホワイトホールを抜けた先にある、別次元の地球なのかも…。島にいたイプノス人は悠理の見知った顔ばかり。悠理がここに漂着した経緯を話したところ、真っ先に『生きててよかった』と言うのは父親と同じ顔をしたイプノス人。

やっぱアンと同じで無意識に意識があるのかな…。その言葉にすごくほっとした。

イプノス人は悠理に食べ物をあげるんだけど、悠理が断った後の行動が色々で面白かった。

わたしが確認できた行動は、

①捨てる

②自分たちで食べる

③悠理に向かって投げる

④捨てたら悠理が拾って食べた

です。

④はマジで即興だと思う。よくやるね…笑

 

日暮は自分の意志を悠理に託すんだけど、これはきっと、夢にまで見た自分以外の地球人が来た奇跡の他に、悠理の『信じて貰えないかもしれないけど、諦めずに懸命に伝えようとする心』があったからだと思う。漂流してからの悠理は自分の意志を伝えようとしたり、ここにいる!と叫んだり、熱いんですよね。

 

おれはシーフナスの王子、ユーリだ!!って所から雷落ちたぐらい空気が変わる。王子としてイプノス人を説得していくのだけど、声色と雰囲気がマジで王子。王子が降りてきてる降りてきてる。この変わりようを見て、あぁ〜山田裕貴、好き〜〜って己の中のオタクが降りてきた(降りてくるな)

で、ここでユーリ…と呟きながらイプノス人は逃げていくのだけど、個々に名前を言いながら…な回だったり、明らかに歌ってませんか?って感じの回があったりでほんとこの場面自由。何気に1番好きな場面だったりする。

自信がついてきたのか、頼もしく見える…けどただの閃きなので王子でもなんでもなく。たとえ本当に王子だとしても無意識で頭の中の神様に従う野蛮な連中には王子なんて関係ないだろう。

悠理は『怖いと笑っちゃう』って言うんだけど、確かに暗転直後、笑ってた!笑ってたよ! 不思議と怖くないと言いつつ、心のどこかでは恐怖はある。

 

次に悠理が目覚めると、元いた世界に非常に良く似た、でも明らかに違う世界にいた。

 

すごい、悠理にとって幸せな世界。ボクシングで優秀な成績を残し、何より杏と円満。杏にとっても幸せな世界。違和感は、母親の選んだ釣竿の色が元いた世界と違うこと。そして宇宙船にあった銀の筒を取り出すこと。

悠理にとっては異常な世界。流石に産まれたての顔になっちゃう。悠理の意識は産まれたばっかりなので…。

別世界の未来、別次元と渡ってきた悠理は別世界の母親に量子論多世界解釈の話を持ち出す。

 

ここで書いてて思ったんですが、もしかして宇宙船の世界とこの世界繋がってる?時代が違うだけ?だからあの銀の筒が時間に関与してるのかな?と思ったけど宇宙船の世界じゃ悠理もう死んでた。答えが分からない!だって、悠理が叫んだ瞬間あの宇宙船に戻るもの。クローン11体目の実験まで進んでるし。

 

悠理は宇宙空間を通して彼らの目的を知っていた。知らないはずなのに知っていた。ダンさんの興味はますます尽きない。

 

『気付いていることに気付かないだけ』

 

これって真理かもしれない、わざと気付こうとしないものもあれば本当に気付いていないもの。『閃き』は後者?前者は『心を閉ざすこと』?

それに全部気付いてしまうと、それはもうAIと同じ?ハテナが多い。

ダンさんは人類の神の宿り先、右脳に触れた瞬間、現代の、悠理が帰るべき世界に干渉してしまう。

そこからのダンさん、思い出しただけでも泣けてしまう…。自分の生みの親は悠理の母親でもある。人類や動物はもちろん、機械でさえも作った『親』がいる。機械であろうとも、親を初めて目にして、声をかけられてしまっては…。

そして『いい世界ですねぇ…』って言い方、もはや人。どんどん『個』の人格を宿していくダンさん。

個であり全であるAIがひとつ外れて個になってしまっては全体の不備になってしまうので個になったダンさんは消去されてしまう。それを怖いと感じ、それでも自分の、エゴを優先していくダンさん、もう人だよ…。

ダンさんは悠理を見送ったあと、自由を喜び、『マザー』に狂ってはいないと言い放ち、『死んだ人間を生き返らせようなんて、間違っています』と正論を叩きつける。人、人です(しつこい)

悠理にもうここには来られないようにしますと言ったダンさんがとった行動が3人の行動を否定をすることだったのならば、きっとそれで3人は気付いていることを気付かないふりを、もうやめてくれると信じていたからなのかな…と思うと……ひ、人ry

ダンさんの肩を掴んでがっくりするゼンを見てると、やっぱり最初から間違いだと気付いていたのかなと思った。

 

眠りについた悠理は、現実に戻る前に日暮と会話をする。そのときの悠理、イプノスの島での威勢のいい悠理はどこに行ったん?ってぐらい弱々しい。世界はひとつじゃないことを伝えてくれと言われたのに、最初から自分が言っても信じてくれない無理だと諦めて閉じこもる。 

日暮は信じてくれないかもしれないけど懸命に伝えようとしてくれた、元の場所に帰りたいと、必死に生きようとする悠理を信じてくれたのに。いざ現実に戻ると怖くなるのか。現実の自分はクズだから、何を言っても無駄、自ら殻を破ることが怖いのか。一歩踏み出すことが怖いのか。

正直悠理の気持ちがめっちゃわかる。とても怖い。何かをやろうにもみんなに認めてもらえるのか、笑われないか、怖い。それでビビって閉じこもったことがある。踏み出してないから、まだ何も起きてないのに。

 

両親にできる!と背中を押されるとまた怖くなる、できない!引きこもっていた方が楽だ。でも、ずーっとそれをしててはいけないことに、もう気付いている。悠理は旅をして、それに気付かないふりをやめた。

 

現実に戻ってきた悠理が『まま…』って母親を呼んで抱きしめるんだけど、めっちゃ可愛い。ここ幼児です。あれ?18歳のはず…。まだ親離れが出来ていないんですよね。

意を決して幼馴染、そして母親、父親に日暮が伝えて欲しいこと、そして自分の思いをぶちまける。悠理が初めて、自ら殻を破った瞬間なのかも。

悠理が伝えたことで、また多世界が広がったと思う。もしかしたら父親が政治家になって世界を変えるかもしれない、母親の量子コンピュータの開発で未来のダンさんに変化が起きるかもしれない。

このときの悠理、めちゃくちゃ怖かったと思う。涙声で必死に伝えてたけど、このときのみんなは真剣に聞いてくれてたと思うし、嬉しかったんじゃないかな…。杏と連絡するのはやめておく、って言ったのももう杏とは会わない決意をしたんだろう。

 

悠理独り立ちの瞬間、母親が声をかけようとしたところで父親が止めて去っていくんですよね。めちゃくちゃしんどい。母親は愛ゆえに悠理を受け止めようとしてたし、父親は愛ゆえにあえて1人にして見届けようとしてくれているんか…と思ってしまった。

 

悠理の両親、終始ずっと悠理を1番に優先してたし、愛してたし、甘やかしていた。たった1人の息子で1度死にかけているのだから尚更愛情深く育てられてる。唯一怒ったのは杏を傷付けたときぐらい。それでも優しいよね…。優しすぎるおかげで、他人との距離や接し方が分からなくなって臆病になってしまった。

他人との距離が独特になっちゃうの、一人っ子あるあるだと思ってます。やっぱり悠理ってわたしだ…。

 

両親、幼馴染、みんな離れていって、悠理は尋常じゃなく泣き叫ぶ。 

 

ハッ、これ、毎回やってたんだよね?めちゃくちゃ気力も体力も使うよね!?日によっては2回もやってたんだよね!?ヒェ〜〜!!

 

ってぐらい、会場揺れるかと思うぐらい、凄かった〜!山田裕貴、凄い〜!!って感じだったので、初見は貰い泣くとかそんな感じじゃなかった。正直なんで泣き叫んでたのかも分からなかったので…。

数回見ていくうちに、なんとなくこうかなと掴めた気がする。すると気付いたら貰い泣きするようになってしまった。ここの解釈は色々な人に聞いても千差万別の解釈なので、これはもう感じるままに思えばいいのだと思います。結局分からないでもいいんじゃないかなと。

個人的には、悠理は両親の愛に、いまやっと気付かないふりをしていたことに気付いて、でも今からは独りで生きていかなくちゃいけない。新しい自分に生まれ変わった瞬間の産声?なのかなと。今まで両親がいて、安全なところに閉じこもってたのにいきなり外にポンと1人にされたら、怖い、怖すぎると思う。そんな恐怖も背負ってこれから生きていく。

 

『1人で立てるか?』

『自分で歩ける?』

 

両親に声をかけられるんですよね。そして周りから『立て!』『歩け!』と鼓舞される。

それも全部、愛情なんですよね。だから、悠理の言葉は『ありがとう』なんだ。全部気付いて、全部受け止めて生きていこうとする悠理、抱きしめたい…………… 母親もそんな気持ちだったんでしょうか。

 

これは僕の、人類の物語だ。

終わりのない…。

 

幕は閉じ、カーテンコール。何故かカテコで号泣しちゃってもうダメでした。カテコで悠理を生ききった裕貴くんを見ると何故かものすごく安心して泣いちゃう。拍手して泣きながらありがとう、ありがとう…ってつぶやくわたし、めっちゃ怪しい…。東京楽のスタオベ3回目まで立てなくて草。兵庫ではなんとか立てました。

 

観終わってからちょこちょこ思い起こす。一人っ子で、親からの愛情を受けて育ってきた身なので、悠理を通して考えさせられることが多かった。たくさん愛されてたとしても、そこから自分で立つことを忘れてはいけない。享受だけして、いつまでも甘えてはいけない。親になったことがないので親の気持ちは分からないけど、親だって子供に愛情を注ぐことで子供に甘えていた、ってことがあるかもしれない。描写はされてないけど、悠理が9歳で死んでいた世界の両親は酷く哀しんでいたと思う。

いまを必死で頑張っている人たちは1人で立てた人たち。まだ立てなくてもがいてる人たち、自分を救えるのは自分だと気付いている人たち。わたしはまだまだ子供かもしれない…。

 

わたしにとって『終わりのない』は、親と子、愛情の話でした。

 

そんな話を裕貴くんが生きたことにより、観ることが出来て本当によかったです。 

自分がいることで少しでもセカイが変わるような人間になりたいと言っていた裕貴くんにとって本当にぴったりな題材だったと思います、前川さんは本当にすごい。 

どんな些細なことでも伝えることで、これから先の世界が生まれていくのだから。

 

悠理、頑張れー!わたし、頑張れー!と走り出したくなりそうな舞台でした。

 

 

 

ちなみに1番面白かった場面は悠理がクーラーボックスに向かって吐いて『何故そこを選んだ!?』です。残りの新潟、宮崎も無事に上演出来ますように。

 


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轟洋介に人望はないのか?(HiGH&LOW THE WORSTを見ての話)

 

HiGH&LOW THE WORSTが公開され、わたしのTLではそれについての反響が凄いです。感想を書こうかなと思ってたけど、書きたいことが多すぎて逆に筆が乗らない現象が起きているので、先にタイトルのことについて書いておこうと思います。内容は短いです。わたしは轟くんのことは好きなキャラクターだけども熱心に推しているわけではないので見当違いのことを書いていたら申し訳ないです。

 

 

 

 

巷で轟くんを説明するときに『轟には人望がない』と表現されていることを見かける。

果たして本当に人望がないのか?ということなんですけど、わたしから見ると轟くんに人望が『ないことはないよな』と思います。

ハッキリあるよ!!!とも言えないタイプではあるけど、だからといって人望がないはずはないよ!と思う。

 

 

そもそも人望とはなんなのか?調べると、

 

他人から寄せられる信頼・崇拝・期待の念。

 

と出ました。

 

なら轟くんにずっとついてきてくれている辻と芝マン、轟くんのことを過去の自分と重ね合わせたり、目をかけている村山さんがいる時点で人望0じゃないじゃないですか。後々に楓士雄とも話すようになるよ!

 

辻と芝マンが轟くんの後ろを勝手についてきてるわけじゃない。ハッキリ理由があって『轟と関わろう』としているわけで。

 

轟くんが転校してくるまでは辻と芝マンが全日の頭を張っていた。そんな自分たちが不良を見下す優等生風の男にあっさり負けてしまい、悔しいという気持ちよりも、驚いたという気持ちが大きかったように思う。

その確かな実力と、『SWORDのてっぺん取るんだよ』と真剣な顔で言う轟を実際に見て感じたから2人は轟の下につこうと決めたんだと思う。

 

それって立派な信頼じゃありません?

 

轟に実力と信念、どちらか片方しかなかったら、きっと信頼までは行かなかったのではないかと。

 

司が『村山さんにはついても、轟にはつかない』と言っていたのも、轟の実力はわかっていても、轟の持っている信念が司に伝わっていなかったからだと思う。

 

辻と芝マンはその後実際に村山さんとのタイマンを見ているし、3人で他の高校に乗り込んだこともある。3人で紡いでいった道があるから、ここは強固な信頼関係が築けている。

 

きっと轟に人望がないと言われてしまう理由は、強固な信頼関係がここで完結してしまっていたからなのと、その信頼関係が出来ているところ以外には伝わってないからかなと…。

 

村山さんが轟くんを過去の自分と重ね合わせるシーンがありますが、村山さんがコブラちゃんと戦って、話をして、そこから気付くことがあったように、轟くんも村山さんと戦って話をして気付くことがあったのだと思う。

 

デコピンしたり、お説教したり、もう一度タイマンしたり、村山さんは色んなことしてきたけど、こんなに手をかけてるの轟くんしかいないからね!?!?轟ちゃん、これで成長しねーかなって思いながらアドバイスばら撒いてると思うと轟くんはこんなにも信用され、期待されてるんだよな…と思うのです。

 

人望がない人の特徴として、

 

話を聞かない、意見を取り入れない、自分勝手

というものがある。

 

轟くんにそんな印象はない。全日で実力トップと言われ、トップ=リーダーと考え、村山さんに頭やめろよと言いつつ3人で行こうとしてるところを知るやいなやダンプカーで鬼邪高の生徒連れて追ってきたり君主論読んでる子ですよ。村山さんが肩組んできたら避けるけど。

自分に何が出来るかを考えて(それが結果的に間違ってたとしても)行動に移したりすることが出来る。ただそれが周りに伝わらない。

 

じゃあ轟くんには何が足りなかったのか、それは誰かに相談することだったのではないかと、轟くんが楓士雄と関わるようになってわかったような気がしました。

 

ザワ、かなり好きだったんですけど、不満というかこれは欲しかったな〜ってものがないわけではなく。そのひとつが轟と辻と芝マン3人の会話。ここの3人に一切会話がないはずがないよね!?

鳳仙と争うときに、辻と芝マンは楓士雄に呼び出されたこと、轟くんに話したのだろうか…

 

個人的には楓士雄に鳳仙との喧嘩を相談され、喧嘩を手伝えと頼まれたことで、村山さんに言われた、自分に足りないものが何なのか気付くことが出来たのかなと思いました。

 

今までどんな不良相手にもずっと1人で、若しくは3人で行っていたもんね。実力的にそれで充分だからだったのかもしれないけれど。

 

そして楓士雄も、轟くんと関わることで頭になることの意味とまだ続く険しい道を経て、いずれはてっぺんの景色を知ることになるのかなと。

 

轟くんは頭になる実力があるけど、頭に向いてるタイプではない、楓士雄は頭の器はあるけど実力的に頭には遠い。轟くんがあっさり全日のトップじゃなくなるのは嫌だし、でも立ち位置的にどうなるのかっていうのがすごい不安点のひとつだったんですけど、落とし所としてよかったんじゃないかとわたしは思います!

 

 

余談ですが鳳仙との喧嘩が終わったあと河原で鈴蘭の話をしたときの楓士雄の反応と轟くんが拍手するシーンが大好きです。

 

最終的には楓士雄に肩貸すぐらいまで距離が縮まっているのも、全日の子達が笑い合ってるのも、その輪の中に轟くんがいるのも、轟くんが自分なりに答えを見つけて進み出したってことなのかなと思った。

 

最初に戻るけど、

轟くんに、人望は、あるよ !!!!!!!!!!!!!(大声)

 

 

村山さんが轟くんにデコピン、轟くんが村山さんにデコピンポーズ、村山さんが司にデコピンポーズ、轟くんが楓士雄にデコピンポーズ、とデコピンが渡っていくのも好き。実際デコピンしたのは最初だけ、っていうのも、最初のデコピンがアドリブなのも、生きてる…と感じられるので好き。村山さん周辺全部アドリブなんじゃないかと錯覚してしまうぐらい意味わかんない、好きです、好きが止まらない(結局その話)(ぐるぐる目)

 

 

 

 

村山さんの話

 

今まで推しの一部の役について書いてきたけど、事の発端である村山さんについて書いたこと無かったなあと思ったのでここに書いておこうと思う。ハイローの新作が公開されてちょうどいいし、ちょうど…いいし……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この前、本物見たんですよ。

 

とち狂ってません!村山さんはHiGH&LOWに登場する架空の人物じゃありません!いたんです!村山さんいたもん!いたもん!

ぐるぐる目で頭の中で村山良樹は実在すると暗示をかけるわたし。

わたしは村山良樹という人物が本当に好きで、実際にいたら間違いなく惚れてしまうからフィクションのキャラでよかったーと思ってたのに……思ってたのに……

 

ちなみに村山さんというのはこの動画に出てくる真ん中に立ってバンダナしてる人です。かっこいいでしょ〜!

 


HiGH&LOW Special Trailer ♯3 「鬼邪高校」 - YouTube

 

この人が所属してる鬼邪高校が舞台になった映画が公開されました。クローズの設定も混じってるまさに夢の共演です。この記事ではこの映画の内容についてはそんなに書いてないので別の記事で書きたい。

 


映画『HiGH&LOW THE WORST』10月4日(金)全国公開(予告編) - YouTube

 

 

 

(ここから先はテンションと頭がとち狂ったことばかり書いてるので今が回れ右チャンスです!オタクは気狂い!)

 

 

 

 

 

時は遡って2017年1月。

このあたりの話は以前推しを紹介する記事で書いてますが、この時に運命の出会い(笑)をします。

 

まずわたしは2016年10月~12月までやってた砂の塔っていうドラマを見てました。

そこには岩ちゃんこと岩田剛典さんが出演していて、砂の塔はサスペンスドラマだったんですけどその岩田さんの役がずっと『怪しい』と思ってました。

わたしの中で岩田さんといえば、クローズに出てた頃が初見ですごくゴツくてゴリゴリのEXILEだ!と思ってたぐらいなんですけど気付いたら植物図鑑のような爽やかキラキラ系の雰囲気に変貌を遂げてる人だっていう印象です。あとハイローに出てる。

そのハイローに出てるってところに引っ掛かりを得て、『岩田さんの役が犯人ならハイロー見よ』という意味わからん賭けをフォロワーとしてました。

 

結果犯人だったので、年明け一発目に見ようと決意したところが全ての始まりでした。

なので元凶は岩田さんなのかもしれない。岩田さん、ありがとう……。

 

当時はまだドラマ版しかDVDが発売されてなかったため、セオリー通り1から見ました。

と、その前にちょろっとどういう感じのキャラが出るんだろうっていう予習をしたのですが。

 

そこで村山良樹に出会ってしまいます。

まずわたしは山田裕貴という名前に引っかかってしまいました。ストロボの安堂くんだ!でも全然顔が違くて同姓同名の別人かと思いました。本人や!

お恥ずかしながら、わたしは当時彼の他の役を知らずイメージが安堂くんのままだったので、マジで混乱した。後にカメレオン俳優って言われてることを知って納得した。

学ランでバンダナして目力バチバチでちょーキャラデザしっかりしててかっこいいじゃんこの人…。多分ハマるならこの人か日向紀久って人だなって漠然と思ってました。

 

そして簡単な予習を終えて年明け一発目に見ました。

 

結果、見て3日でハイローアカウントを作成してズブズブにハマりました!はや!

わたしの村山良樹好きを決定づけたのは、シーズン1の3話『山王連合会VS鬼邪高校』の回です。というかもうほぼこの回の話です。

 

いや〜序盤の掴みとしては最高ではないでしょうか????エッ?カチコミテンション上がる!アクションすごい!タイマンだ!ああっ!コブラの足どうなってん?村山さん負けちゃう!みたいな頭の悪いリアクション取ってて気付いたら終わったのでこの回をループしまくってました。

 

というか、村山さんって小柄で細身(178センチの成人男性)だから身体大きくていかつい集団の中にいるとそれだけで異物感があるしわたしはそういう得体の知れなさや不気味な雰囲気を出している子に惹かれる。あと声がいい。すごく。ゆるい間延びしたような話し方をするのにキレるとドスめっちゃ効いてるしトゲがあるしで『ああ、この人はヤンキーだった』っていうことを思い出す。

喧嘩してる時の片方の口の端を釣り上げて笑う表情が好きだし、喧嘩中に楽しくて笑いが零れるところも好き。自分の顔を殴って挑発するのも好き。殴られれば殴られるほど強くなり、寝てないほど強くなるとかいう独特で不気味な設定や、前述した普段の間延びした言動。やることなすことすべてツボだし、喧嘩が強いことに明確な理由がなく、『才能』で片付けられるところも理不尽で好き。100発殴られる荒行をやり遂げるだけでも凄いのに、後全員倒すのは普通にこわい。でも殴られっぱなしじゃこっちの気が済まないから倒す。そんな行動を取って鬼邪高をまとめたのが最初の村山さんだったけど、彼は作品が続くにつれ、心境や服装が変化する。その変化が丁寧で唐突感がないから、段階を踏んで村山さんなりに悩んで考えながら答えを探してるんだなあと自然と思えました。

 

 

『全員喰ってやる』

そんな気持ちで臨んでいたという山田裕貴くんのインタビューを見ました。

 

ああ、わたしが村山さんに惹かれたのはそこなんだ。と腑に落ちた。

ギラギラした目と野望と他を寄せ付けない、危うい人。

そんな人が大きなきっかけを経て心身ともに成長していく過程がどうしても好きで、村山さんはまんまそのタイプでした。

 

全員喰ってやる、ってギラギラした目をもったトゲのあるキャラが1回負けて、そこから悩みながら自分には仲間がいること、ひとりじゃなくその仲間とてっぺんの景色が見たいことに気付いて一皮剥ける展開

それって一歩間違えたり詰めが甘いと『村山良樹、随分丸くなったなあ』とか、『牙を抜かれた獣みたいで魅力がなくなった』って言われそう。

でもそうならずに個としての強さを保ったまま成長して行ったのが本当に魅力的で、一人の人間として厚みがあるなあと思ったのはそこです。ずっと村山さんについて行きたい…

あと殴ったあと痛そうに手をぶんぶんしてたり、殴られたらいってぇ…って言ってるあたり、痛みに疎いわけじゃなくしっかりと痛みを受け取った上で殴ってるのがわかるし、それで100発耐えて全員倒すのはやっぱりどうかしてる(ハイローくんはそんなどうかしてることがたくさん起こります)

痛みを知るからこそ優しくなれると天下のハイグラ様が言っていますが、まさにそれで。戦ってる人はみんな痛みを知っている人達なんですよね。

 

 

聞こえは悪いかもしれないけど、最初の台本と展開のままだと村山さんは、鬼邪高のみんなは、物語と山王連合会の最初の壁としての舞台装置でしかなかったと思う。実際3話が終わったらフェードアウトするらしかったので。

でもそうさせなかった。『鬼邪高を良いチームにするぞ』と山田裕貴くん、鈴木貴之さん、一ノ瀬ワタルさんを筆頭に発起したからだ。

その結果、ひとつのエピソードで終わるはずだったものの中ですごく大きな爪痕を残し、未来を開拓した。

印象的なのは、村山さんの『俺とお前、何が違ぇんだよ!!』という魂の叫び。わたしもこのセリフで雷が落ちてどうしようもなくこの人が愛おしくなった。この人が好きだ。狂気を孕んだ不気味な男にも悔しがったり悩んだりする側面があり、一気にキャラとしての厚みが増したと思う。

 

このセリフはアドリブなので、まさに裕貴くんが切り拓いたものと言っても過言じゃないと思う。

このシーンの前にたくさんいる生徒役全員に『見ててください』と頭を下げ、気合いのこもった死闘を体現した話を聞いて本当にこのひとは俳優としてこの仕事と携わっている作品に対し愛を込めて役を生きているんだなと思ったし、そういう人だから周りが影響されるし、道を切り拓けるんだと感じた。

愛がある人の周りには愛が集まってくると思っているので、まさにこの作品は愛が溢れるものになっているんだとも思う。

 

村山さんの行動で自身の心境が変わっていく古屋くんや、村山さんを慕ってやまない関ちゃんも鬼邪高の発展にはなくてはならない存在だし。絶妙な関係だね…。

わちゃわちゃしてるのを見るとどんなシーンでもほっこりしてしまう。そんなゆるいシーンもあの3話を経て可能性が広がったから出来たことだろうし、3人だからできる空気感で見てて楽しくてしょうがないです。

 

この回がきっかけで、終わりかけた鬼邪高の物語がまた展開していった。

 

みんな大好き轟くんも、映画の展開も、今回のTHE WORSTも、この回がなければ存在しなかったと思う。ないってことは『行くぞテメェら』もデコピンもじゃじゃーんもあっかんべーもあれもこれもそれもなかったってことで、こわい。挙げたやつ全部アドリブなのもこわい。

裕貴くんの口から自然と出たアドリブが評価され、次の台本にそのアドリブが使われていたり、予告で必ずそのシーンを使っていたりするんですよね。

『あまりにも行くぞテメェらが使われすぎててそれしか言わない人みたいに思われる』って発言はさすがに笑うけど…笑

 

ワタルさんが、裕貴くんの姿を見て『俳優は個人プレー』という今までの考えが変わったと仰っていて、公輝くんが村山と轟のタイマンシーンが1番好きだと公言していて、そして壱馬くんが村山の存在が1番のプレッシャー、裕貴くんが認めてくれて安心したと答えていて。

村山良樹の残したものって想像以上に大きいし、たくさんの人の心に残ってると思う。

村山さんは先輩として、大人としてしっかり後輩の壁になってるんだよね。

 

そんな村山さんがTHE WORST episode.0で高城司くんに、『ボスとリーダーの違い』について説いていた。

 

村山さんの語る『ボス』は昔の村山さんそのもので、力でまとめあげた鬼邪高は仲間との強い繋がりを持っていた山王連合会に敗れてしまう。

自分だけ強ければいい、そんな個の力だけでまとめあげたものは、結局独りよがりになって崩れ去ってしまうものなのだろう。

だけどリーダーは、仲間がいることの強さを知っているし、繋がりや信頼があるから周りもついて来てくれる。

これは村山良樹の歩んだ道で、その道を『上に立つ者』、『リーダー』として後輩に示しているんですよね。きっちり示し導くことは大人の役目だし、このときから村山さんは大人になろうとしていた。このドラマに続く映画WORSTではより本格的に大人への道を歩んでいく。

 

いつまでも子供ではいられない、ここにずっとは居られないという漠然とした想いが時系列で言うとTHE MOVIE(ザム)のときから募ったのかなと個人的には思う。コンテナ街向かうときに学ランを捨てて卒業しようとしてたからね。

でも轟くんが、全日の子達がついてきてしまった。大人の喧嘩に学生を連れてきてしまった。まだ自分の道はしっかりとは示せていなかったのかもしれない。そこで村山さんは鬼邪高に留まり、かつての自分と重ね合わせた轟くんの成長を見届けようとしたのかも。

そういうところは村山さんが従来持っていた『ケジメはしっかりとつける』性格がもたらしたものなのかな、何かを中途半端に放ったらかしにはしなさそう。好きですね…(やっぱり好きですね…)

(心境に変化があっても、元々あったものが無くなるわけじゃないってところも好きで、喧嘩をすれば最初に見えてた狂気さは垣間見えるし、バンダナをしてるところや枝をフェンスでガリガリするところなんて小さい頃から変わってない!笑)

 

直々にデコピンしたり、目をかけたり、学食を轟くんに全部賭けたり轟くんを気に入ってるのがすごく伝わる。村山さんは頭やわらかそうで色んな所に気が付くけど、轟くんは逆に頭でっかちで真っ直ぐだから絶妙に噛み合わなくてヒントをばら撒く村山さんって構図が好きです。

そんな轟くんの成長や村山さんの行く末は今公開中のHiGH&LOW THE WORSTで見ることができるよ!!(宣伝)

 

WORSTは公開前、一足先に幕張メッセでRAMPAGEのライブ付きの上映会で見ていました。

単純にこの内容を2週間も黙ってないといかんのか…と思うぐらい走り回って感想言いたいぐらい面白かったです。

で、見たあとの興奮がおさまらずソワソワした心のままライブを拝見。

さっきまで見てたキャラの中の人(壱馬くんや北人くんら)が出てきたのでオタク丸出しでテンション上がりました。旗頑張って振ったよ!

 

 

するとですよ、

 

『ねーねーねー!』

 

とめちゃくちゃめちゃくちゃ聞き覚えのある声と間延びした言い方で村山良樹が出てきたんですよ。

 

は?

 

村山良樹は現実……?

 

ステージのてっぺんに上って『じゃじゃーん!』と両手を広げる村山良樹。

めっちゃ気持ちいいね!とニコニコする村山良樹。

テンション高く走り回る関ちゃん。

 

あまりに混乱したのでとっさに握りしめた旗の布が破れそうになった。知り合いは毎回旗を折ってた。

 

 

いや、実は裕貴くんとワタルさんがサプライズゲストで来るだろうなとは思ってたんですよね…。ノリさんのツイートを見ると何かやってきそうだなとは思ったので。

 

でもそんな……聞いてないっすよ……夢にまで見た『本物』、ここで喰らっちゃうなんて………………………

 

この日は17日だったんですけど、ちょうどその月の7日。さいたまスーパーアリーナで開催されたTGC。そこでもハイローステージがあって山田裕貴くんは村山さんの格好で登壇していました。

もうそれを肉眼で見れた人がめっちゃ羨ましくて、村山さんが実在することをこの目で見れるなんてほんとに羨ましくて、羨ましい以外の感情がないほどで。

インスタの親しい友達にしか見えないストーリーに『いいなあ』しか書いてないもの投稿したりしてました。

 

その想いが全部昇華されました。

 

『行くぞテメェら』を最強で最高の名言だと自分で思ってる村山さんめっちゃ可愛い。女の子いっぱいいてテンション上がってる関ちゃんめっちゃ可愛い。轟くんは本読んでて来れなかったって轟くんの存在までも現実にさせてくるの恐ろしい。轟くんも現実。

 

じゃぱらんで楓士雄と肩組んでぴょんぴょん跳ねる村山さんほんと可愛い…客席とカメラに向かってべーする村山さんほんと即死レベルで好き……。 

 

興奮してたら語彙力とかほんと消し飛ぶね……。

 

ライブの最後には山田裕貴くんと一ノ瀬ワタルさんとして再び登壇し、18日のカイワレ大根の日…いや、裕貴くんの誕生日を祝っていました。

 

 

えっ!?推しの誕生日を祝ってる…………(10日ぶり2回目)

 

もう、大好きな人の誕生日を本人がいる場で祝えるのほんといいよね。誕生日ケーキは村山風の青いケーキとデザインプレートでした。ラブとドリームとハピネスに溢れている空間で、幸せしかなかったです。

 

ちなみに最初の最初、ドラマのクランクインも誕生日で、去年の誕生日もWORSTの現場で祝われたそうです。

ここまで被ると縁があるんだなあと関係ないわたしでも思ってしまう。

何度も言いたいんだけど村山良樹という存在がより濃く魅力的になったのは裕貴くんが愛を持って生きたからだし、その作品や役に向けた特大の愛が返ってきたように感じる。村山の評判、ものすごいもんね。村山がそこにいるだけでもう彼の空気になるなんて。実際そうだし、行動ひとつでまったりした空気にもなるしピリッとした張り詰めた空気にもなる。そのぐらい村山良樹『そのもの』なんだ、と思うと…わたしは山田裕貴のことを役者としても好きなのでこちらも嬉しくなる。

 

 

何を考えてるのかわからないようでしっかり考えていたり、悩みながらも他人に相談したりぶつかりあったり、自由なようで自由じゃなかったり、楽しむ時は全力で楽しむ。

そんな紆余曲折ある人生をこれから先は自由に生きるのだろうか。そんな村山さんが好きだ。とにかく好きだ。

これからどんなことが起こるかは分からないけど、最期はセカイに向かってあっかんべーして欲しい。

WORSTはあと何回見に行けるかはわからないけど行ける限り行きたい。見たい。

 


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鬼邪高パンフレット、村山さんだけ顔の角度が違うんだなあと気付いた。

 

 

この作品に出逢えたこと、村山さんという存在を知れて好きになれたこと、山田裕貴くんを見つけることができて応援できていること、わたしの人生で一生の宝物、そして宝者です。

人生を豊かに、そして幸せな気持ちにしてくれてありがとう。

山田裕貴くんが村山良樹という人間を愛し生きてくれたことにありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

ありがとね

 

こちらこそ

 

 

 

 

 

 

 

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運は収束するのだろうか

 

 

 

 

わたしは今も昔も変わらず現場に行って幸せになってまた仕事に戻るクソオタ生活をしているんですが最近、何かがおかしい。

 

確率は収束するし、運も収束するんだなあと最近よく思う。いいことが起これば悪いことが起こるし、ついてないことが続いたら、ラッキーなことが続く。死ぬときにどちらかが偏って終わるってことは無いのかもと。それを今月に入って身をもって感じている次第であります。

 

 

まだ9月は終わってませんが、月初めから目まぐるしいです。なんせ現場が重なりまくっておる…今やっと一旦終わって落ち着きたい頃なんですよね。

 

わたしの月初めはとてもついていません。 

ついていないためか愚痴っぽいです。すいません。

 

 

接客業をしているんですが、職場の機材が壊れて施設の一部が使えなくなったり、お客様間でのトラブルが起きたり、事務用のパソコンのシステムを研修もなしに急に変えられたり色んなイレギュラーが重なってしまった。

1つ目のトラブルはわたしが表に出て対応することに。

するとまあ一部のお客様からは物凄い罵詈雑言を浴びせられるわ平気で時間外労働をしろと言ったりするわで人間の本性が垣間見えてストレスでハゲるかと思った。1日に500回ぐらい謝ったと思う。パソコンの件もわざわざそのタイミングで重ねてくるし上の人間もヤバけりゃ外の人間もヤバい。

機材の完全復旧には数日かかり、お客様の怒りのボルテージも上がっていく。その週末にはポルノグラフィティさんの東京ドーム公演があったので、頼むからそれまでには全部解決してスッキリした気持ちで行きたいと心から願ってました。

 

無事それらのゴタゴタも東京に向かうまでには解決したのですが、そこで新たな刺客として、台風15号接近という悲報。

ちょうどライブ2日目の時間に直撃じゃん。わたしは最強の雨女なんですけどこれは流石に笑えなくて何事も無事でありますように、帰れますようにと祈るしかなかったです。

土曜日の朝にフライト、月曜日の夕方に新幹線で帰る予定にしていたので、行き帰りが本当にヒヤヒヤしました。

 

まさか台風とは別の案件で飛行機が飛ばなくなりそうになるとは…

 

今までずっと飛行機が怖くて、極力飛行機を使わずに遠征してました。でも遠征が重なっていて、交通費が馬鹿にならなくてついに8月からは飛行機を使うことにしました。宿泊込みのパックで取ると新幹線より飛行機の方がめっちゃ安かったりするんですよね…。それなら飛行機怖いなんて言わず我慢して行くしかないと思って。交通費宿泊費はなるだけ削りたい。

 

フライトの時間になっても搭乗案内がされなくてどうしたんだろうと思ったら、機体のトラブルで遅延するという…………。

 

いや怖いよ……飛行機への恐怖が募りまくるよ………

 

つい最近まで忌み嫌っていた飛行機、天候で遅延するのは仕方ないと思うけどこういうトラブルで遅延するとますます怖い。まあ乗るんですけどね。

 

遅延してもライブの時間にはなんとか間に合いました。

 

ついてない話はここまでです。

ここからは現場運がおかしい話です。

 

 

 

まず

神VS神、2日とも本当に神だった。

幸せすぎた。2日とも違ったサプライズもあって、心底2日とも入れてよかったです。

 

1日目、まさかのアリーナ1列とかいうわたし死ぬんじゃないか…と思う引きで始まる前から息苦しかったです。

界隈外の方の為に解説しますが、ポルノさんのライブは最近、チケットに席番は書いておらず、席は会場に入らないとわからない仕様になってます。定価以上の転売をさせない為なんでしょうかね?

 

でも東京ドームですよ?5万人強入るところですよ?

アリーナの真ん中あたりだったら最高だなあとか、せめて天井席じゃなければいいなあとかぐらいしか思ってなかったのに!?

 

初めてのドーム公演で急に初めての最前列をゲットしてしまい情緒をもみくちゃにされました助けて!!

 

と言っても端の方だったのでメインステージは寧ろ見えづらかったんですけど、昭仁さんも晴一さんも端の方まで走ってきてくれたし、『オー!リバル』のときにゴンドラに乗るんですけどその時とかマジの目の前だったのでヒェェ…これが最前の景色……

 

これはわたしあるあるなんですけど、ライブ初日1曲目で泣きます。今回も泣きました!

 

1日目のサプライズは本間さん登場からの長すぎるトーク、そして晴一さん昭仁さんのハッピーバースデーを歌ってお祝いするというものでした。

 

推しの誕生日を祝ってる……(涙)

わたしの夢のひとつに、推しの、大好きな人の誕生日を本人と一緒に祝うってことがあって。叶ったよわたし!

推しに対しての感謝の気持ちはたくさんあるけれど、最終的に生まれてくれてありがとうに行き着くんですが(重)やはりその生まれた日、誕生日は特別なもので。その日その時に祝えるのは憧れでした…。

 

神VS神はその名の通り神セトリだったんですが、凄いのが本当に全く違うセットリストだったということ。

1日目が結構圧強めのガンガンいこうぜなら、2日目はしっとり美しい世界が広がるような感覚でした。どちらもポルノならではの世界観で、ライブ常連さんも初見の方も楽しめるものだと思いました。

序盤から中盤にかけてだと『グラヴィティ』は聴きたかった曲で嬉しかったし、『Twilight,トワイライト』からの昭仁さんソロの『n.t』は特大メッセージからの特大メッセージをくらった気分で歌詞が頭の中に焼き付いてぐるぐるしだす。

からの新藤晴一さん歌唱の『Hey Mama』で場がかなり和んだ後(ほっこりした)、『渦』でまた脳をぐちゃぐちゃにかき混ぜられるというジェットコースターでした。久しぶりに生演奏の渦を聴いて満足感と幸福感が中盤にしてMAXでした…渦の間奏、めっちゃ色気あるなと思うんですよね。音に色気がある。

 

渦やグラヴィティ以外にも、一日目は久しぶりに聴きたかった!って曲が多くて大変満足しました。東京ドームとかいうめちゃくちゃでかいキャパでこんないい席、きっと今後もう無いかもしれない。節目の日に一生語れるような思い出をくれてありがとう……(涙)

 

と締めようとしてる文であれなんですけど、2日目もありますから!

 

2日目、1日目では昭仁さんソロだった『n.t』を普通に演奏したのでやっぱりセトリ違うんだなあと思ったところでソロでは何をするんだろうとわくわくしてました。

そしたらこれもまた久しぶりに聴きたかった『瞳の奥をのぞかせて』だったので、本当に嬉しかった。

昭仁さんソロで………

 

ソロで………

 

曲中の静寂の中、いきなりどよめきが起こる。

 

えっ、何…?も、もしかして外の台風がやばすぎて(この時間帯は台風15号が関東に接近中でした)ついに東京ドームが決壊した…!?

わたし死ぬんか……!?!?

 

 

どよめきの中ライトから現れたのは、バイオリニストのNAOTOさん。

 

数年ぶりにお姿を拝見しました。

 

わたしは今までにそんな声出したことあるか?ってぐらいの甲高い声が出たかもしれない。

そして『瞳の奥をのぞかせて』のメロディーを弾くNAOTOさん。

 

こんなサプライズきいてないよぉ!(サプライズなので当たり前)

 

元々の曲も素晴らしいんだけどNAOTOさんのバイオリンがあるとこの曲の厚みが増すんだよなあ、という曲がいくつかあって、『瞳の奥をのぞかせて』と『サウダージ』はその最たるものだと思っていて。

この2曲をNAOTOさん始め、生のストリングスで聴けたのは本当に嬉しかったです。

そして『ブレス』も、ストリングスが入ると曲の映え方が違うんだなあと思いました。軽快だけど奥行きがあるというか、ブレスの聴いてて気持ちのいい心地いい感じが更に増したように聴こえました。

 

あとわたしが好きすぎて1個ブログ書いてしまった『Zombies are standing out』が演奏されてしまった。昭仁さんが「2018年にリリースされました」って言った瞬間わたしはどれ来てもやばいと思ってしまったんだけど(ブレスは既に演奏されていたのでその他だとカメレオンとフラワーなので)

あの曲の地力が凄すぎて、またわたしは虜になってしまいました。曲中に会場が揺れた気がしたんだけど連番した友人に聞いたら「揺れてない」って言うからわたしが立ち眩んだだけかもしれない。曲中に立ち眩んだの初めて。

 

『Zombies are standing out』からの『サボテン』でわたしの好きと好きが連なったしそこからの『ヒトリノ夜』と『瞬く星の下で』で古参も新規も皆殺しみたいなセトリを披露され、『ハネウマライダー』でタオルをぶんまわしクライマックスに続く『アゲハ蝶』。

 

1日目のアゲハ蝶はその場のノリで『ウェーブして〜』って流れになって慣れないウェーブをみんなでやるというゆるグダっぷりだったんですけど、2日目のアゲハ蝶は今まで自分がライブ通ってきた中でも1、2を争うほど

印象深かったです。

 

5万人、いや6万人のコーラスが重なって、手の振りも重なって、だんだん伴奏の音が消えていくと、東京ドームの中にいる人達が一体になったような気がして、こんな経験味わえないなと。

 

アゲハ蝶とかサウダージとか、もう有名すぎて逆にあんまり率先して聴く機会がなくなったりするんですけど、やっぱり改めて聴くとそりゃあこの曲は売れますよねっていうぐらい聴き馴染みよくて心にくる。

 

そこからの最新曲『VS』でした。

新旧ごちゃまぜにしても遜色ないほどで、爆発的に売れたとしても、そこから甘えず妥協せずに求めていくポルノグラフィティが本当に素敵で、ライブ行くたびに思ってるんだけど、これからもついて行きたいと思わせてくれました。

 

こんな素敵な景色を見せてくれてありがとう

 

これ、わたしが言いたいのに、先に推しに言われちゃう。

最後の最後にまた、ポルノグラフィティの誕生日をメンバーと祝って、ビール飲んでるところを微笑ましく見守り(ビールをガバガバ飲んだ昭仁さんの口から出た聖水も見守る笑)20年から先の世界を見たい、と未来に期待してドームを後にしました。猛ダッシュで。

 

台風。22時を過ぎると使う電車が完全ストップ。猛ダッシュ

 

余韻なんて乗りたい電車に乗るまでマジでなかったのでここら辺の記憶がありません。

無事帰れたのでよかった。天候だけはどうしようもないけれど、誰も悪くないからこそ中止になったりしたらやりきれない気持ちにもなるよね。

 

初めてのドーム、行って本当に良かったです。唐揚げ串また食べたいな!

 

 

まだ9月の現場は続く。次は10日後の幕張の話書きますね(またフライトしました)

 


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日本アカデミー賞を見ました

 

月イチブログ更新みたいになってる。やっぱりひとつ記事を書くとしても労力がかかります、わたしの場合は。でもとりあえず近況をば。

 

日本アカデミー賞を見た話なんですが、個人的2018年イチオシ映画の孤狼の血が4冠、そして最優秀主演男優賞、最優秀助演男優賞を役所さんと桃李くんがダブルで取りました!

 

素直に嬉しい。本当に嬉しい。

日アカは基本的にわたしの好みに合わないことで有名なんですが*1、基本的に作品選びに関しては異論ないです。

5作品しか選べない、その狭い狭い枠で知名度、質、興行などを考慮して(あと色んな蟠りや忖度を混ぜ混ぜして)出すもので、今年は快挙連発の万引き家族と話題性抜群のカメラを止めるな!、そして孤狼の血の三つ巴って感じで。まあ予想通りだし納得せざるを得ませんでした。

自分の好みと評価は全くの別だしそれに気付くことが出来てからは穏やかな気持ちで見れています。

だけど今年は全然穏やかに見れませんでした…。孤狼の血を見終わったあと、桃李くんが最優秀助演男優賞狙えるのはこのタイミングだと直感的に思ったのでそれから助演男優賞にノミネートされてひとまず安堵しつつ心の中はヒヤッヒヤでした。当日、仕事終えて全速力で帰ってテレビの前で桃李くんの名前が呼ばれるまですごい顔が怖かったと思う。もう名前呼ばれたあとは顔がドロッドロに溶けましたが。

 

3年前(2015年頃)桃李くんがコンスタントに映画に出演されていたし、どの作品を見てもしっかりと爪痕を残していて印象に残っていたので、ひょっとして日アカ助演男優賞いけるんじゃないか?と期待をしていたんですね。その時はノミネートされませんでしたが。この時のわたしは上記の『自分の好みと評価は全くの別物』ということを理解していなかったため、『ギ~ッ!!どうして!!』と勝手に悔しくなってました。

 

でも賞を取るって本当に難しいことで、こればっかりは公開時期など運も絡む。作品の熱、質、運、全てが噛み合った時に賞という形が現れるのではないかと思う。賞を取れなかったからそれは優れていないなんてことは絶対にないし、それこそ好みと評価は全くの別物だし。賞は最もわかり易い評価ですが、賞レースを総ナメしたからって、周りが絶賛してるからって、その作品が好みじゃないってよくあるし(だから日アカとわたしの好みが合わない)、逆にわたしはめっちゃ好きなんだけど賞にはかすりもしてないしレビューも点数めっちゃ低いっていうのもある。

 

でも人はやっぱり目立つもの、評価されているものに注目するものです。映画たくさんあるからどれ見ようか迷うって時の参考になるし。

あと、俳優が賞を取ったらその作品が代表作になるじゃないですか。『あ、○○に出てたね』って話題にしやすい。今回で松坂桃李くん(最高の俳優)は孤狼の血(最高の作品)の日岡秀一(最高の役)っていう役やってたんですよ!!!!って言えると思うとめっちゃ嬉しいです!!!!!3年越しに夢を叶えてくれた気分になりました。本当におめでとう。何度でも言いたいおめでとう。

 

日岡秀一は簡単に言うとオタクが推しにやって欲しい様々な願望を2時間と少しで全部やってくれた人物です。孤狼の血を見た他俳優推しの人がこぞって『松坂桃李のオタクがめちゃくちゃ羨ましい』と言ってくるぐらいにはオタクの夢がめちゃくちゃ詰まっていると思います。わたしも見終わったあとこれは贅沢しすぎでは…?と身の危険を感じる程度には身震いしました。なんせ監督がもう彼にゾッコンなのでもっと!もっとえげつないことしようぜ!もっとだ!もっと!みたいな感じだったんだろうなと思ってしまう(全て想像です)

日岡を生き抜いた桃李くん、かの鳥から引っ張ってきてくれた監督、監督と桃李くんを繋げてくれたマネージャー、全ての関係者さんにありがとうを言って回りたい。

ほとんど日岡の話になってしまった過去の感想文を載せておきます。日本語が拙いのは許して。

 


映画「孤狼の血」(ほぼ日岡の話)※5.25追記 - 花鳥風月

 

孤狼の血はR-15のバイオレンスヤクザ映画のため、暴力だけじゃなく、血がブシャッと出る系や身体の一部切断系グロが苦手な人はもちろんオープニングのバイオレンスシーン(豚の脱糞もあるよ!)が無理だったらちょっと耐えられないかもしれませんが、昭和末期の雰囲気が好きだったり、何よりかっこいい渋い男が好きだったら満足度高いと思います。笑いもあり涙もあります。呉弁で捲し立てる大上さん(役所広司さん)はマジで怖いです。ヤクザ以上にヤクザじみた警察!今をときめく中村倫也くんが狂犬ヤクザです。江口洋介さんと竹野内豊さんの凄みも、滝藤賢一さんの怪しさも、真木よう子さんの色気も最高です。音尾さんのシーンは笑うとこです。

そしてエンドロールの日岡がかっこよすぎて震えて泣いた。タイトルの意味がわかった瞬間また震えて泣いてしまう孤狼の血をよろしくな…。

 

 

 

そしてまた話は戻るんですが、今度は現推しくんがあの会場に立っているところを見たいな、推しが俳優をやめない限り、チャンスは毎年あるんだぜ。へへ。今回狙っていたことを知っていたので、この結果は悔しいの塊だろうけれど、前向きな悔しいですとハッキリ言ってくれたのできっと燻ることは無いのではないかなと安堵しました。これからも付いてくよ!といってもわたしはただの一般おたく、推しにお金を落として応援することとあとは素敵なご縁と巡り合わせがありますようにと祈ることしか出来ないのがわたしは悔しいぞ!

 

 

 

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*1:シン・ゴジラは珍しく当たり